食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06310360294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/5/4～6/7)を公表(鳥インフルエンザA(H9)ウイルス) |
| 資料日付 | 2024年6月7日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 世界保健機関(WHO)は6月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2024/5/4～6/7)を公表した(10ページ)。鳥インフルエンザA(H9)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 1. A(H9N2)、中国 2024年5月3日の前回のリスク評価以降、中国からインフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例2例が2024年6月5日にWHOへ通知された。 患者の1人は安徽省の6歳男児で、2024年1月2日に軽度の症状を発症した。患者は生きた家きん市場へのばく露歴があったことが報告されている。当該症例は、2024年2月26日のリスク評価に含まれていたものである。 もう1人の患者は広西チワン族自治区の3歳男児で、2024年5月2日に軽度の症状を発症した。当該患者は生きた家きん市場へのばく露があったことが疑われると報告されている。 両症例について、環境検体がA(H9)陽性と判定されており、濃厚接触者の検体はインフルエンザ陰性で、家族においてさらなる症例は報告されていない。 2. A(H9N2)、インド 2024年5月3日の前回のリスク評価以降、インドからインフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例1例が2024年5月22日にWHOへ通知された。 患者はバングラデシュとの国境に近いインドの西ベンガル州に居住する4歳の男児で、2024年1月26日に発熱及び腹痛で受診した。患者は過去に、気道過敏性疾患(hyperreactive airway disease)と診断されていた。患者は1月29日に発作を起こし、医療機関を受診した。2月1日、重度の呼吸困難、発熱の再発、腹部けいれんが続いたため、小児ICUに移送された。患者はウイルス性肺炎による感染後細気管支炎と診断された。2月2日、当該患者から採取された検体は、自治体の病院でB型インフルエンザ及びアデノウイルス陽性と判定された。患者は2024年2月28日に退院した。 3月3日、重度の呼吸困難が再発したため、患者は別の病院に紹介され、小児ICUに入院し、挿管を受けた。3月5日、鼻咽頭スワブ検体がコルカタ・ウイルス研究診断研究所に送付され、A型インフルエンザ(亜型判定されず)及びライノウイルス陽性と判定された。同検体は亜型判定のため、プネーにある国立ウイルス研究所(NIV)のナショナルインフルエンザセンター(NIC)に送付された。4月26日、当該検体はRT-PCRによりインフルエンザA(H9N2)と亜型判定された。4月19日、コルカタ・ウイルス研究診断研究所に2点目の検体が送られ、A型インフルエンザ及びライノウイルス陰性と判定された。5月1日、患者は酸素吸入下にて退院した。 当該患者は、家族の報告によれば、自宅及びその周辺で家きんにばく露されていた。報告時点では、家族、近隣、又は患者が治療を受けた医療従事者において呼吸器疾患の症状を訴える者はいなかった。 当該事例は、インドがWHOへ通知した、2件目の鳥インフルエンザA(H9N2)のヒト感染事例である。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による更なる散発的なヒト症例の公衆衛生上のリスクは？ ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通してA(H9N2)ウイルスにばく露された後に発生している。現在まで、ヒトのA(H9N2)感染では、そのほとんどが軽度の臨床疾患となっている。A(H9N2)によるヒト感染例は、2003年以降現在までに130例近く報告されており、うち6例は重症又は致死となり、このうち3例は基礎疾患があったことが知られている。当該ウイルスはアフリカ及びアジアの複数の地域で風土病化しているため、さらなるヒト症例の発生が予想されるが、それは引き続き稀である。新たに散発的な症例が検出されたとしても、公衆衛生への影響はごく小さい。更なる散発的なヒト症例の全体的な公衆衛生上のリスクは低い(low)。 (2)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスが持続的にヒトからヒトへ伝播する可能性は？ 現時点で、上述の事例に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は特定されていない。現在のエビデンスでは、これらの事例に由来するインフルエンザA(H9N2)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、今のところ、持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | 世界保健機関（WHO） |
| 情報源（報道） | 世界保健機関（WHO） |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--7-june-2024 |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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