食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06310340160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、生のペットフードに起因したペット及びその飼い主の細菌感染リスクに関する報告書を公表
資料日付 2024年6月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は6月17日、生のペットフードに起因したペット及びその飼い主の細菌感染リスクに関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 リスク評価「ペットが、汚染された生のペットフードからサルモネラ属菌、大腸菌、カンピロバクター属菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を取り込むリスク、及びペットの飼い主が家庭においてこれらの製品を使用することに起因する関連リスクの評価」
・概要
 近年、生のペットフード(Raw pet food:RPF)は、先進国のペットの飼い主の間でより人気となっている。RPF製品は、食肉処理場においてヒトの食用として合格しているが、ヒトの消費需要にとって余剰となった「カテゴリー3の動物副産物(ABP)」から製造されている。RPF製品は調理も加熱処理も施されておらず、その製造工程においては規則に基づいた「殺菌手順」がないため、最終製品はさまざまな病原菌に汚染される可能性がある。
 この評価では、汚染されたRPF製品から犬や猫が、サルモネラ属菌、β-グルクロニダーゼ陽性大腸菌(Escherichia coli)、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)、カンピロバクター属菌、MRSAに感染するリスクについて検討している。また、家庭におけるこれらの製品の取り扱いや、感染したペットからの伝播による、ペットの飼い主への感染リスクについても検討している。
 2023年3月から2024年2月にかけて英国で小売販売されている生のドッグフード及びキャットフードの検体採取及び検査を行った、FSAによる最近の調査では、RPF製品におけるこれらの病原体の高い汚染率が明らかになっており、世界の他の地域で実施された同様の調査文献においても、このような結果が示されている。これらの病原体がRPFで摂取されると、犬や猫に有害となる可能性があり、また交差汚染によって飼い主に有害となる可能性がある。
 このリスク評価は、多次元的なリスクモデルを使用して作成された。リスクレベル及び損害の深刻度は下表にまとめられ、当該リスク評価ではさらに詳しく考察されている。
(※訳注:ペット及び飼い主のリスクレベル及び感染による損害の深刻度の表は省略)
 入手可能なエビデンスを見直した後にも、いくつかの重要な不確実性が残っている。特に、ペットにおける保菌率及び臨床的感染症状に関する不確実性の理由は、ヒトの病気に関する研究発表と比べて、動物の衛生に関する研究発表が少ないことである。猫のMRSA感染に関するデータが不足しており、そのリスクレベルを提示できなかった。また、ペットの飼い主が家庭でRPFをどのように扱っているか、例えば、どのように保管や準備を行っているかについても不確実性がある。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://www.food.gov.uk/research/foodborne-pathogens/an-assessment-of-the-risk-of-companion-animals-acquiring-salmonella-escherichia-coli-spp-campylobacter-spp-and-mrsa-from
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