食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06300470149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、既成ビタミンA及びβ-カロテンに関する耐容上限摂取量(UL)について科学的意見書を公表
資料日付 2024年6月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月6日、既成ビタミンA(preformed vitamin A、※訳注)及びβ-カロテン(β-carotene)に関する耐容上限摂取量(UL)に関する科学的意見書(2024年4月30日採択、132ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8814)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会から2つの要請を受け、EFSAの「栄養、新食品及び食物アレルゲンに関する科学パネル(NDAパネル)」は、既成ビタミンA及びβ-カロテンに関するULの改定に関する科学的意見書を提出するよう要請された。
 ビタミンAの過剰な摂取による優先度が高い健康への悪影響、つまり催奇形性、肝毒性及び骨の健康に関連するエンドポイントに関する文献の系統的レビューが行われた。利用可能なデータでは、β-カロテンが既成ビタミンAの毒性を強めるかどうかを検討することができなかった。
 既成ビタミンAに関するULの根拠となる重大な影響として催奇形性が選定された。NDAパネルは、成人に関して3,000 μgレチノール当量(RE)/日の既成ビタミンAのULを維持するよう提案する。このULは、男性及び女性(妊娠可能年齢の女性、妊娠中及び授乳中の女性及び閉経後の女性を含む)に適用される。このULに基づき、相対成長率(allometric scaling)を用い、その他の集団グループに対して、600 μg RE/日(4~11か月齢の乳児)~2,600 μg RE/日(15歳~17歳の青年)のULが計算された。利用可能な摂取量データに基づき、レバー、内臓及びそれらの製品の摂取が1か月に1回以下に収まるのであれば、欧州の集団は既成ビタミンAのULを超過するとは考えにくい。妊娠を予定している、又は妊娠中の女性は、レバー製品を摂取しないことを勧告する。過剰なβ-カロテンのサプリメントの重大な影響として肺がんが選定された。利用可能なデータは、用量反応関係を特性評価し、リファレンスポイントを特定するためには不十分かつ不適当であった。したがって、ULは設定できなかった。バックグラウンドの食事由来のβ-カロテンの摂取が健康への有害影響と関連していることを示すものはなかった。喫煙者は、β-カロテンを含有する食品サプリメントを控える必要がある。一般集団によるβ-カロテンのサプリメントの使用は、ビタミンAの所要量を満たす目的に限定する必要がある。
(※訳注)既成ビタミンA:レチノール(retinol)及びレチニルエステル類(retinyl esters)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8814
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