食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06300400303 |
タイトル | 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)、規制ステータス評価(RSR)の回答書を発出したことを公表 |
資料日付 | 2024年5月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は5月30日、規制ステータス評価(Regulatory Status Review、RSR)の回答書を発出したことを公表した。概要は以下のとおり。 USDA-APHISは、遺伝子工学を使用して改変された以下の植物を審査し、改変されていない対象と比較して植物ペスト(植物病害生物等)リスクが高まっているかどうかを判断した。 ・Pioneer社、耐虫性及び除草剤耐性を有するトウモロコシ ・CoverCress社、製品品質を改変したグンバイナズナ(ペニークレス) ・Qi-Biodesign社、製品品質を改変したダイズ ・ミシガン州立大学、病害(ジャガイモ葉枯病(late blight)とジャガイモウイルスY)抵抗性を持つジャガイモ2種 APHISは、これらの改変された植物が他の栽培されている植物と比較して植物ペストリスクを増加させる可能性は低いことを確認した。その結果、それらは連邦規則集第7巻340条(7 CFR part 340)に基づく規制の対象ではない。植物ペストリスクの観点から、これらの改変された植物を米国において、安全に栽培及び繁殖することができる。 RSR関連情報は、以下のURLから入手可能。 https://www.aphis.usda.gov/biotech-regulatory-status/regulatory-status-review-table 2024年5月29日にUSDA-APHISの回答書が発出された5件は以下のとおり。 1. RSR番号:24-116-02rsr 要求者:Qi Biodesign社(中国) 植物名(学名):ダイズ(Glycine max) 特性:種子油プロファイルの変更 表現型:オレイン酸の増加及びリノール酸の減少 作用機序(MOA):種子中で優先的に発現するFAD2対立遺伝子の機能喪失 2. RSR番号:24-094-01rsr 要求者:ミシガン州立大学(米国) 植物名(学名):ジャガイモ(Solanum tuberosum) 特性:(1)真菌耐性 (2)ウイルス耐性 (3)マーカー遺伝子(抗生物質耐性) 表現型:(1)ジャガイモ葉枯病耐性 (2)ジャガイモ葉巻ウイルス耐性 (3)カナマイシン耐性及びネオマイシン耐性 作用機序(MOA):(1)Phytophtora infestansに対する耐性遺伝子の組み合わせの発現:(Rpi)Rpi-vnt1、Rpi-amr3、Rpi-blb2、Rpi-mcq1、及び/又はRpi-amr1は、Phytophthora infestansによって分泌されるエフェクタータンパク質を認識し、プログラムされた細胞死によって感染組織を破壊する過敏反応をシグナルし、病原体の増殖及び植物体の他の部分への拡散を制限する耐性(R)タンパク質をコードする。 (2)Rysto遺伝子の発現。この遺伝子はいくつかのPotyvirusesの外被タンパク質を認識し、植物体に免疫反応を開始するようにシグナルし、病原体の増殖及び植物体の他の部分への拡散を制限する。 (3)Rladg遺伝子の発現。この遺伝子はいくつかのPotyvirusesの外被タンパク質を認識し、植物体に免疫反応を開始させるようシグナルし、病原体の増殖及び植物体の他の部分への拡散を制限する。 (4)ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPTII)は、カナマイシン及びネオマイシンを含む特定の抗生物質に対する耐性を付与する。 3. RSR番号:24-088-01rsr 要求者:ミシガン州立大学(米国) 植物名(学名):ジャガイモ(Solanum tuberosum) 特性:(1)真菌耐性 (2)ウイルス耐性 (3)マーカー遺伝子(抗生物質耐性) 表現型:(1)ジャガイモ疫病耐性 (2)ジャガイモウイルスY耐性 (3)カナマイシン耐性及びネオマイシン耐性 作用機序(MOA):(1)Phytophtora infestansに対する耐性遺伝子の組み合わせの発現:(Rpi)Rpi-vnt1、Rpi-amr3、Rpi-blb2、Rpi-mcq1、及び/又はRpi-amr1は、Phytophthora infestansによって分泌されるエフェクタータンパク質を認識し、プログラムされた細胞死によって感染組織を破壊する過敏反応をシグナルし、病原体の増殖及び植物体の他の部分への拡散を制限する耐性(R)タンパク質をコードする。 (2)Rysto遺伝子の発現。この遺伝子はいくつかのPotyvirusesの外被タンパク質を認識し、植物体に免疫反応を開始するようにシグナルし、病原体の増殖及び植物体の他の部分への拡散を制限する。 (3)ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPTII)は、カナマイシン及びネオマイシンを含む特定の抗生物質に対する耐性を付与する。 4. RSR番号:24-079-01rsr 要求者:Pioneer Hi-Bred International社 植物名(学名):トウモロコシ(Zea mays) 特性:(1)耐虫性 (2)除草剤耐性 (3)マーカー遺伝子(炭素源) 表現型:(1)特定の甲虫目昆虫に対する保護 (2)グルホシネート耐性 (3)選択マーカーとして使用される炭素源(マンノース) 作用機序(MOA):IPD079Eaタンパク質は、特定の甲虫目昆虫に対して毒性を示す。 (2)bar/PAT(ホスフィノスリシン N-アセチルトランスフェラーゼ)により、L-ホスフィノスリシン(L-PPT)の非植物毒性形態(N-アセチルホスフィノスリシン)への変換が触媒され、グルホシネート耐性が付与される。 (3)PMI(ホスホマンノースイソメラーゼ)は、マンノース6-リン酸及びフルクトース6-リン酸の可逆的変換を触媒する。 5. RSR番号:24-065-01rsr 要求者:CoverCresse社(米国) 植物名(学名):グンバイナズナ(Thlaspi arvense) 特性:農業特性の改変 表現型:(1)種子中のエルカ酸の低減 (2)種子中の繊維質の低減 (3)種子中のグルコシノレートの低減 作用機序(MOA):(1)fatty acid elongation1(FAE1)発現の欠失による、タンパク質発現の低下、及び、オレイン酸のガドレイン酸及びエルカ酸への変換の低下 (2)transparent testa 8(TT8)発現の欠失による、プロアントシアニジン生合成に関与する遺伝子数種の発現低下、及び、繊維質含有量の減少 (3)転写因子の発現低下又は欠失による、グルコシノレート産生量の低下 (4)メチオニンオキソ酸トランスアミナーゼの発現低下又は欠失による、グルコシノレートの産生量の低下 訳注:「特性」、「表現型」、「作用機序(MOA)」の各番号が対応し、原文に明記されていない場合は記載せず。一部対応がついていない箇所も見られるが原文のとおりとした。2024年6月17日確認時点の情報を訳出。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国農務省動植物検疫局(APHIS) |
情報源(報道) | 米国農務省動植物検疫局(APHIS) |
URL | https://www.aphis.usda.gov/news/program-update/aphis-issues-regulatory-status-review-responses-5 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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