食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06290800325 |
| タイトル | 米国国立衛生研究所(NIH)、幼児期にピーナッツを与えると、青年期までピーナッツアレルギーを予防するとの研究について公表 |
| 資料日付 | 2024年5月28日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 米国国立衛生研究所(NIH)は5月28日、幼児期にピーナッツを与えると、青年期(adolescence)までピーナッツアレルギーを予防するとの研究について公表した。概要は以下のとおり。 NIHの研究により、子供が幼児期(childhood)以降のピーナッツの摂取頻度に関わらず、予防効果が持続することを確認した。 幼児期(infancy)から5歳まで定期的にピーナッツ製品を与えると、その子供達が長年にわたってピーナッツ製品を好みに応じて喫食したり、避けたりした場合でも、青年期のピーナッツアレルギーの発生率は71%減少した。NIHの国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が提供及び共同出資した研究によるこれらの新しい知見は、早期のアレルゲン摂取によってピーナッツアレルギーの長期予防が達成可能であるという決定的なエビデンスを提供している。当該結果は本日、NEJM Evidence誌に掲載された。 「本日の知見は、確立されたガイドラインに従って子供に幼児期からピーナッツ製品を与えれば、ピーナッツアレルギーから永続的に保護できるという保護者及び養育者の自信を高めるはずである」とNIAID所長のJeanne Marrazzo氏(M.D.、M.P.H.)は述べた「この安全でシンプルな戦略が広く実施されれば、毎年、米国で生まれる360万人の子供達の間で起こる何万症例ものピーナッツアレルギーを予防できる可能性がある。」 新たな当該研究結果はLEAP-Trio研究から得られたもので、この研究は、NIAIDが提供及び共同出資した「ピーナッツアレルギーについての早期学習(Learning Early About Peanut Allergy、LEAP)」臨床試験とその後のLEAP-On研究の画期的な(seminal)結果に基づいている。 当該LEAP試験の間、参加者の半数は幼児期から5歳まで定期的にピーナッツ製品を摂取し、一方で残りの半数はその期間中ピーナッツを避けた。研究者らは、ピーナッツ製品を早期に摂取すると、5歳時のピーナッツアレルギーのリスクが81%減少することを発見した。その後、LEAPからLEAP-Onに参加した子供達は、5歳から6歳までピーナッツ製品を食べないように求められた。研究者らは、元はピーナッツを摂取していたグループのほとんどの子供達は、6歳になってもピーナッツアレルギーから保護されていることを発見した。 LEAPの研究者らはLEAP-Trio研究を計画し、子供達がピーナッツ製品を好きな量及び頻度で食べることを選択できる場合、早期のピーナッツ製品の摂取から得られる保護が青年期まで持続するかどうかを検証した。6歳のときにピーナッツアレルギーだった子供達は、引き続きピーナッツを避けるよう助言された。 当該研究チームは、LEAP試験の当初の参加者640人のうち508人(約80%)をLEAP-Trio研究に登録した。登録時の子供達の平均年齢は13歳であった。参加者のうち255人がLEAPピーナッツ摂取グループに、253人がLEAPピーナッツ回避グループに登録された。 当該LEAP-Trio研究チームは、主に経口食物負荷試験により、青年期のピーナッツアレルギーを評価した。この試験では、参加者に慎重に管理された環境で、与えるピーナッツの量を徐々に増やし、参加者が少なくとも5 gのピーナッツ(20個以上に相当)を安全に摂取できるかどうかを判断した。当該研究チームはまた、参加者の最近のピーナッツ摂取パターンについて調査し、そして参加者のベッドのほこりに含まれるピーナッツの測定により自己報告を検証した。この手法は、以前にLEAPの研究者によって検証されている。 当該LEAP-Trioの調査員らは、幼児期のピーナッツ回避グループの参加者の15.4%と幼児期のピーナッツ摂取グループの4.4%が、12歳以上でピーナッツアレルギーを発症したことを確認した。これらの割合は、ピーナッツ回避グループの246人中38人、ピーナッツ摂取グループの251人中11人を反映したものである(登録された508人の参加者のうち11人については完全なデータが得られなかった)。これらの結果から、早期の定期的なピーナッツの摂取は、早期にピーナッツを避けた場合と比較して、青年期のピーナッツアレルギーのリスクが71%低減することが示された。 当該研究者らはまた、LEAPピーナッツ摂取グループの参加者は、他の参加者全体よりも幼児期を通じてより多くのピーナッツ製品を食べていたものの、ピーナッツの摂取頻度と量は両グループとも様々であり、ピーナッツ製品を食べない期間もあったことを発見した。これは、幼児期から青年期初期まで一貫してピーナッツ製品を食べる必要はなく、早期のピーナッツ摂取の保護効果が持続することを示している。 乳児の食事にピーナッツを安全に取り入れる方法に関する詳細な助言については、「米国におけるピーナッツアレルギー予防のためのガイドライン追補版」を参照すること。 ・米国におけるピーナッツアレルギー予防のためのガイドライン追補版:保護者及養育者向け(Addendum Guidelines for the Prevention of Peanut Allergy in the United States : Summary for Parents and Caregivers)(2017年1月、2ページ)は、以下のURLから入手可能 https://www.niaid.nih.gov/sites/default/files/peanut-allergy-prevention-guidelines-parent-summary.pdf ・NEJM Evidence誌(2024年5月、DOI: 10.1056/EVIDoa2300311)に掲載された当該論文「アレルギー予防のための早期のピーナッツ摂取:青年期までの追跡調査」(Early peanut introduction for allergy prevention: Follow-up to adolescence. )、著者 G Du Toit(King’s College London, 英国)らは、以下のURLから入手可能。 https://evidence.nejm.org/doi/abs/10.1056/EVIDoa2300311 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源(公的機関) | 米国衛生研究所(NIH) |
| 情報源(報道) | 米国衛生研究所(NIH) |
| URL | https://www.nih.gov/news-events/news-releases/introducing-peanut-infancy-prevents-peanut-allergy-into-adolescence |
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