食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06290390325 |
| タイトル | 米国国立衛生研究所(NIH)、H5N1インフルエンザ感染乳牛由来の生乳(未殺菌乳)を与えられたマウスにおいて高レベルのウイルスが確認されたとする研究について公表 |
| 資料日付 | 2024年5月24日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 米国国立衛生研究所(NIH)は5月24日、H5N1インフルエンザ感染乳牛由来の生乳(未殺菌乳)を与えられたマウスにおいて高レベルのウイルスが確認されたとする研究について公表した。概要は以下のとおり。 The New England Journal of Medicine誌に掲載された研究結果によると、H5N1亜型インフルエンザに感染した乳牛の生乳検体をマウスに投与したところ、呼吸器におけるウイルスレベルは高く、他の重要な臓器のウイルスレベルは比較的低かった。当該結果は、動物による生乳の摂取がH5N1感染のリスクをもたらすことを示唆しており、ヒトにおける潜在的なリスクについて疑問を投げかけている。 2003年以降、H5N1亜型のインフルエンザウイルスは23か国で流行し、主に野鳥や家きんに感染し、感染した鳥類と緊密に接触したヒトを中心に約900人のヒトの感染が発生している。しかし、ここ数年、高病原性鳥インフルエンザウイルス「HPAI H5N1」が50種以上の動物に感染するまでに拡大し、3月下旬には米国でテキサス州の乳牛の間でウイルスの集団感染が報告された。現在までに、9州で52群の畜牛群が感染し、結膜炎を呈する農場作業者から2人のヒト感染が検出された。これまでのところ、当該ウイルスがヒトからヒトへと拡散する能力を獲得しているという遺伝的エビデンスは示されていないが、公衆衛生当局は、包括的なパンデミック対策の一環として、乳牛の状況を注意深く監視している。 生乳の摂取によるH5N1感染のリスクを評価するため、ウィスコンシン大学マディソン校とテキサスA&M獣医学診断研究所(Texas A&M Veterinary Medical Diagnostic Laboratory)の研究者らは、感染した乳牛の生乳の液滴を5匹のマウスに与えた。当該動物は1日目に不活発等の病気の兆候を示し、臓器のウイルスレベルを測定するため4日目に安楽死させた。研究者らは、当該動物の鼻腔、気管、及び肺に高レベルのウイルスを確認し、また他の臓器に中程度から低レベルのウイルスを確認しており、これは他の哺乳動物で見られるH5N1感染と一致するものであった。 マウスを用いた当該研究に加えて、研究者らは、乳牛の生乳中のH5N1ウイルスを不活化する温度及び保温時間を決定するための試験も行った。H5N1レベルが高いことが確認された牛乳4検体を、63℃(145.4?)で5、10、20、30分間、又は72℃(161.6?)で5、10、15、20、及び/又は30秒間の処理条件で試験を行った。63℃でのそれぞれの保温時間は、ウイルスを死滅させることに成功した。72℃では、ウイルスレベルは低下したが、15秒及び20秒後では完全には不活化しなかった。しかし著者らは、この実験室での研究は生乳の大規模な工業的加熱殺菌処理(pasteurization)と同一ではなく、商業的な加熱殺菌処理装置で感染乳を直接測定して再現すべき実験条件を示していることを強調している。 別の実験では、H5N1による感染生乳を4℃(39.2?)で5週間保存したところ、ウイルスレベルの低下はごくわずかであったことを確認し、生乳中のウイルスは冷蔵温度で保存しても感染性を維持する可能性があることが示唆された。 現在まで、米国食品医薬品庁(FDA)は、総合的なエビデンスにより市販の牛乳供給が安全であることが引き続き示されていると結論している。実験室での卓上(bench-top)の試験は重要で有用な情報を提供するが、現実の商業的処理及び加熱殺菌処理への推論には限界がある。FDAは、17州の小売店で収集された297の小売乳製品(38州132か所の加工場所で生産された代表的な製品)の初期調査を実施した。全ての検体は、活性のあるウイルス(viable virus)が陰性であることを確認した。これらの結果は、現実世界の状況を厳密に再現する追加の研究を実施する機会について強調するものである。FDAはUSDAと提携して、ホモジナイザー及び連続フロー加熱殺菌処理装置(continuous flow pasteurizer)の使用を含む加熱殺菌処理バリデーション試験を実施している。追加の結果は利用可能になり次第、公表する予定である。 NIH傘下の国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は、ウィスコンシン大学マディソン校の研究者の研究に資金を提供した。 The New England Journal of Medicine(2024年5月24日電子版、doi: 10.1056/NEJMc2405495)に掲載された研究報告(Correspondence)「鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスを含む牛乳-加熱による不活化とマウスでの感染性(Cow’s Milk Containing Avian Influenza A(H5N1) Virus - Heat Inactivation and Infectivity in Mice)」は、以下のURLから入手可能。 https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2405495 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源(公的機関) | 米国衛生研究所(NIH) |
| 情報源(報道) | 米国衛生研究所(NIH) |
| URL | https://www.nih.gov/news-events/news-releases/high-h5n1-influenza-levels-found-mice-given-raw-milk-infected-dairy-cows |
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