食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06280520303
タイトル 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)、米国食品安全検査局(FSIS)による高病原性鳥インフルエンザH5N1に関する牛肉の安全性調査についての更新情報を公表
資料日付 2024年5月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は5月1日及び16日、米国食品安全検査局(FSIS)による高病原性鳥インフルエンザH5N1に関する牛肉の安全性調査についての更新情報を公表した。概要は以下のとおり。
・5月1日付け
 USDAのFSISは小売り牛挽肉の検査結果を公表した。FSISは、検体の収集時点でH5N1インフルエンザウイルスの検査で陽性と判定された乳牛群を有する州の小売店から牛挽肉30検体を収集した。当該検体は、PCR検査のためにAPHISの国立獣医学研究所(NVSL)に送付された。5月1日、NVSLは全ての検体がH5N1の検査で陰性であったと報告した。これらの結果は、食肉供給が安全であることを再確認するものである。
・5月16日付け
 USDAのFSIS及び米国農業研究局(ARS)は、挽肉の加熱調理研究の結果を発表している。当該研究は、H5N1と牛肉に関連する加熱調理の有効性を判断するために実施された。牛挽肉のパティに、非常に高濃度のH5N1代替ウイルス(virus surrogate)を接種した。牛挽肉パティには、研究目的で接種する前にはウイルス粒子が含まれていなかった。華氏145度及び160度(約63℃及び71℃)で加熱調理されたハンバーガーにはウイルスは残存しなかった。これらの結果により、FSISが推奨する加熱調理温度が食肉中のH5N1を死滅させるのに十分であることが検証された。
・背景
 USDAは、食肉の供給が安全であると確信している。USDAには厳格な食肉検査プロセスがあり、全ての連邦と畜施設でUSDA-FSISの獣医師が立ち会っている。FSISはと畜前に各動物を検査し、全ての畜牛のと体はと畜後の検査に合格し、ヒトの食料供給に適していると判断されなければならない。
 我々は消費者を保護するために複数の安全対策を講じているが、消費者に対して生肉を適切に取り扱い、安全な中心温度まで加熱調理するよう勧告する。安全な中心温度まで加熱調理すると、食肉中の細菌やウイルスが死滅する。具体的な勧告事項は、FSISの「安全な最低内部温度一覧表」のページから確認できる。
・現在進行中の研究
 H5N1との関連において食肉供給の安全性を検証するために、USDAのFSIS、APHIS、及びARSは、乳牛由来の食肉中に含まれる鳥インフルエンザに関連する3件の別個の牛肉安全性研究に取り組んでいる。これらの研究は、科学的調査のために行われ、消費者の信頼を再確認するものである。
1. 影響を受けた州の小売店で入手した牛挽肉の検体
 最終結果は2024年5月1日に公表された。検体は、乳牛群がH5N1インフルエンザウイルスの検査で陽性を示した州の小売店で収集された。当該検体はウイルス粒子が存在するかどうかを示すためにポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いてAPHISによって分析された。ウイルス粒子の存在は検出されなかった。
2. 一部のFSISが検査を行うと畜施設において廃用牛として判断され殺処分された乳牛の筋肉検体採取
 FSISは、FSISが検査を行うと畜施設で、全身性の病態で廃用牛と判断された殺処分乳牛由来の筋肉検体の収集を完了した。検体は、ウイルス粒子の存在を判断するためにPCRを用いてAPHISによって現在分析されている。当該結果は近日中に、利用可能になり次第公表される予定である。
3. 牛挽肉の加熱調理研究
 最終結果は2024年5月16日に掲載された。ARSは、FSISが推奨する加熱調理温度がH5N1ウイルスの不活化において有効であるかどうかを判断するために、300 gの牛挽肉パティ(ハンバーガーパティは通常113 g)に非常に高レベルのHPAI代替ウイルスを接種した。次に、そのバーガーパティを3つの異なる温度(華氏120度(約49℃)、145度(約63℃)、160度(約71℃))で加熱調理し、その後のウイルスの存在を測定した。FSISが推奨する加熱調理温度である華氏145度(ミディアム)又は華氏160度(ウェルダン)で加熱調理したハンバーガーにはウイルスは存在しなかった。推奨温度を大幅に下回る華氏120度(レア)でハンバーガーを加熱調理した場合でも、ウイルスは大幅に(substantially)不活化された。
 FSISの「安全な最低内部温度一覧表」は、以下のURLから閲覧可能。
https://www.fsis.usda.gov/food-safety/safe-food-handling-and-preparation/food-safety-basics/safe-temperature-chart
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
URL https://www.aphis.usda.gov/livestock-poultry-disease/avian/avian-influenza/hpai-detections/livestock/h5n1-beef-safety-studies
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