食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06280060149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価413(FGE.413)に関する科学的意見書を公表(ナリンゲニンを評価)
資料日付 2024年5月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月15日、香料グループ評価413(FGE.413)に関する科学的意見書(2024年3月20日採択、50ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2024.8747)を公表した(ナリンゲニン(naringenin)を評価)。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品添加物及び食品用香料に関する科学パネル(FAFパネル)」は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1331/2008に準拠して、新たな香料物質としてのナリンゲニン{FL-no:16.132}の安全性を評価するよう要請を受けた。リードアクロス法(read-across approach)を支持するために使用可能な十分な構造的類似性を持つその他の物質は、既存のFGEにおいて特定されなかった。
 {FL-no:16.132}の製造工程、組成及び安定性に関して提出された情報は十分であると考えられた。ナリンゲニンを使用して実施された試験から、FAFパネルは、遺伝毒性に関連する懸念はないと結論した。APET法(added portions exposure technique)によるばく露レベルにおける香料物質としてのナリンゲニンの使用は、医薬品との相互作用に関するリスクを提起すると考えにくい。
 FAFパネルは、ナリンゲニンの毒性学的評価に関して、手順書(the Procedure)(※訳注1)の要件に従って、内分泌かく乱作用の可能性の結果を調査するために、ナリンゲニンの拡張1世代毒性試験を要請した。FAFパネルは、高用量のF2世代における胸腺重量、産仔数、着床後死亡数の変化及び仔ラットの一貫した体重減少は無視できないと考え、試験の無毒性量(NOAEL)として、雄の親ラットに関して1,320 mg/kg体重/日の中間用量を選択した。{FL-no:16.132}に関する推定ばく露(小児に関して31,500 μg/人/日、成人に関して50,000 μg/人/日)は、その構造クラス(III)に関する毒性学的懸念の閾値(TTC)(※訳注2)を上回った。手順書のA4段階において1,320 mg/kg体重/日のNOAELを使用して、成人に関して1,590、小児に関して630のばく露マージン(MoE)が計算可能であった。計算されたMoEに基づき、EFSAは、香料物質としてのナリンゲニンの使用は、安全性の懸念を提起しないと結論した。
(※訳注1)評価手順:国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)による「香料物質の安全性評価の手順」の詳細は以下のURLから閲覧可能
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/250277/9789241210003-eng.pdf?sequence=1%26isAllowed=y
(※訳注2)毒性学的懸念の閾値(TTC)に関する詳細は以下のURLから閲覧可能
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2019.5708
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8747
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