食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06270570149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えトウモロコシMON 94804の評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2024年4月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は4月26日、遺伝子組換えトウモロコシMON 94804の評価に関する科学的意見書を公表した(申請GMFF-2022-10651、3月13日採択、PDF版20ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2024.8714)。概要は以下のとおり。 規則(EC) No 1829/2003に基づき、Bayer Agriculture BVから申請GMFF-2022-10651が提出されたことを受け、EFSAの遺伝子組換え生物に関するパネル(GMOパネル)は、規則(EU) No 503/2013に従い、遺伝子組換え(GM)半矮性(reduced-height)トウモロコシ(Zea mays L.)MON 94804(Unique Identifier MON-948O4-4)の安全性に関し、科学的意見を表明するよう求められた。申請GMFF-2022-10651の対象範囲は、トウモロコシMON 94804の欧州連合域内における輸入、加工、食品・飼料用途であり、EU域内における栽培は含まれない。 トウモロコシMON 94804は、GA20ox_SUP microRNA(miRNA)を発現し、これにより、2種の内在性ジベレリン酸20オキシダーゼ(GA20ox)遺伝子、GA20ox3及びGA20ox5の発現を下方制御する。標的遺伝子2種の抑制により、トウモロコシ茎内においてジベレリン酸内性量が低下し、茎の節間長が抑制され、その結果として、背丈が低くなる。 本科学的意見書において、GMOパネルは、申請GMFF-2022-10651の対象範囲に則した、トウモロコシMON 94804のリスク評価結果について報告する。分子特性評価データから、トウモロコシMON 94804は、GA20ox_SUP抑制カセット・1コピーから構成される単一のインサートを含むことが確証された。インサート内及びインサート - ゲノムDNA連結部に渡る、新たに生成されたオープンリーディングフレームのバイオインフォマティクス解析からは、安全性上の懸念は提起されない。GA20ox_SUP miRNA配列を用いて実行されたin planta RNA干渉(RNAi)オフターゲット検索では、さらなる安全性評価を必要とするオフターゲット効果の兆候は得られなかった。挿入DNA及び導入形質の安定性は、数世代にわたり確認されている。 試験材料の選択、圃場試験実施場所、関連する管理慣行、圃場試験全般の品質の指標としての農学的・表現型的特性評価を考慮し、GMOパネルは、圃場試験は比較分析を適切に証拠立てると結論する。 トウモロコシMON 94804と対応する従来栽培品種間で試験された農学的・表現型・成分組成特性において確認された差異は、穂の高さ、背丈、飼い葉中炭水化物含有量を除き、いずれもさらなる検討を必要としなかった。食品/飼料の安全性及び環境の安全性に関して評価した結果、穂の高さ、背丈、飼い葉中炭水化物含有量に関する差異は懸念を提起しなかった。GMOパネルは、トウモロコシMON 94804にて発現するGA20ox_SUP前駆体miRNA及び派生する成熟miRNAの毒性・アレルゲン性に関し、安全性上の懸念を特定しておらず、遺伝子組換えによりトウモロコシMON 94804の全体的な安全性が変化するというエビデンスは確認されない。本申請の文脈において、トウモロコシMON 94804由来の食品及び飼料の摂取は、ヒト及び動物において栄養学上の懸念を提起しない。GMOパネルは、トウモロコシMON 94804は、対応する従来栽培品種及び試験された非GM栽培品種と同等に安全であり、食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと結論する。 導入形質、農学的分析及び表現型分析の結果、ばく露経路及びばく露量を考慮すると、トウモロコシMON 94804は、発芽可能なGMトウモロコシ穀粒が偶発的に環境に放出された場合でも、安全性上の懸念を提起しない。市販後環境モニタリング(PMEM)計画及びその報告間隔は、トウモロコシMON 94804の用途に則している。 文献検索において、トウモロコシMON 94804に関わる関連文献は特定されなかった。したがって、GMOパネルはトウモロコシMON 94804の意図された用途に関し、如何なる安全性の問題も特定していない。 GMOパネルは、トウモロコシMON 94804は、ヒトの健康・動物衛生・環境への潜在的影響に関して、対応する従来栽培及び試験された非GMトウモロコシ参照栽培品種と同等に安全であると結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8714 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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