食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06270380302
タイトル 米国農務省(USDA)、高病原性鳥インフルエンザH5N1から家畜の健康を守るためのUSDAの措置として、重要情報のベースラインの構築と乳牛におけるH5N1の蔓延抑制を支援する連邦命令を公表
資料日付 2024年4月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国農務省(USDA)は4月24日、高病原性鳥インフルエンザH5N1から家畜の健康を守るためのUSDAの措置として、重要情報のベースラインの構築と乳牛におけるH5N1の蔓延抑制を支援する連邦命令を公表した。概要は以下のとおり。
 高病原性鳥インフルエンザH5N1の脅威から米国の畜産業を更に保護するために、USDAは、この疾病に先手を打ち、その蔓延抑制のために、連邦政府の関係機関と共に実施している多数の措置について共有する。
 本日、米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は、2024年4月29日(月)より、以下の措置を義務付ける連邦命令を発表した。
1. 乳牛の州間移動のための検査の義務化
・州間移動の前に、乳牛は承認された全米動物衛生研究所ネットワーク(NAHLN)の検査機関でA型インフルエンザウイルス検査の陰性結果を受ける必要がある。
・乳牛が州間移動のための検査で陽性を示した畜牛群の所有者は、家畜の移動追跡を含む疫学情報を提供する必要がある。
・州間を移動する乳牛は、APHISによって指定された条件を順守する必要がある。
・今後のガイダンスで説明するように、これらの手順は泌乳中の乳牛に直ちに必要になるが、一方で他の区分の乳牛に対するこれらの要件は、当該ウイルスとその進化するリスクプロファイルに関する科学的要素に基づく予定である。
2. 報告義務
・検査機関及び州の獣医師は、家畜のA型インフルエンザ核酸検出陽性の診断結果(PCRや遺伝子配列解析等)をUSDA-APHISに報告する必要がある。
・検査機関及び州の獣医師は、家畜のA型インフルエンザの血清学的診断の陽性結果をUSDA-APHISに報告する必要がある。
 USDAは、同じ群内の牛間での感染拡大、乳牛から家きんへの感染拡大、畜牛の移動に関連する酪農場間の感染拡大、及び検査で陽性と判定されたが臨床症状のない乳牛を確認している。4月16日、APHISの微生物学者は、カンザス州の乳牛1頭から採取したH5N1検体に変化が見られ、当該ウイルスが哺乳類に適応していることを示している可能性があることを確認した。米国疾病管理予防センター(CDC)は、検体の更なる配列解析を行ったが、この置換は他の哺乳類の感染で以前にも見られたことがあり、ウイルス伝播に影響を与えないため、一般国民に対する全体的なリスク評価は変更されなかった。更に、APHISの国立獣医学研究所(NVSL)は、罹患した牛群に由来し、食料供給に入らなかった無症候性の殺処分された乳牛の肺組織検体中にH5N1を確認した。
(中略)
 更に、乳牛におけるH5N1の理解と研究を最大化するために、APHISは4月21日、家きん及び野鳥で継続的に発生しているHPAI集団感染、及び最近の乳牛のH5N1感染事例に関連する検体から最近見つかった米国のH5N1クレード2.3.4.4bに属するインフルエンザウイルスの239の遺伝子配列を公開した。APHISはまた、疫学研究を促進するために、関心のある研究者にウイルス検体を提供している。当該疾病とその広がり方についての理解を深めることは、疾病を食い止めるために重要である。そのため、APHISは、乳牛生産者や業界で働く人々に対し、州をまたいで畜牛を移動させる予定がなくても、影響を受けた農場の疫学情報を共有するよう促している。APHISは更に、作業者の安全を引き続き確認し、伝播能力に影響を与える可能性のあるウイルスの潜在的な変化を監視するために、生産者の公衆衛生評価への参加を促している。
 加えて、米国食品医薬品庁(FDA)の関係機関は、連邦及び州の乳安全システムの継続的な有効性を確保するための進行中の作業に関する最新情報を発表した。FDA及びUSDAは、現時点で入手可能な情報と調査に基づいて、加熱殺菌処理(パスツール殺菌)(pasteurization)工程と、患畜由来の乳の転用又は処分義務の両方の理由により、我々の商用乳供給は安全であると考えていると強調することが重要である。加熱殺菌処理は、乳中の細菌やウイルスを不活化することが継続的に証明されている。FDA及びUSDAは、乳牛の鳥インフルエンザに特有の追加データと情報を収集・評価し、乳牛における当該新興疾病の管理にあたり、州の対応機関を支援するための緊密な協力を継続する。
 2024年4月29日に発効する連邦命令「家畜における高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の検査及び報告を義務付ける連邦命令」(2ページ)は、以下のURLから閲覧可能。
https://www.aphis.usda.gov/sites/default/files/dairy-federal-order.pdf
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省(USDA)
情報源(報道) 米国農務省(USDA)
URL https://www.usda.gov/media/press-releases/2024/04/24/usda-actions-protect-livestock-health-highly-pathogenic-h5n1-avian
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。