食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06270330470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)、スモークサーモン製品に関連する長期にわたる複数国におけるリステリア・モノサイトゲネスST1607集団感染に関する合同迅速集団感染評価書を公表
資料日付 2024年4月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)は4月25日、スモークサーモン製品に関連する長期にわたる複数国におけるリステリア・モノサイトゲネスST1607集団感染に関する合同迅速集団感染評価書(13ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 2019年以降、デンマーク(17例)、ドイツ(1例)及びイタリア(2例)で症例が確認された、20人の感染者から成る長期にわたるリステリア・モノサイトゲネスST1607による感染クラスターがECDCに報告されている。症例数は2021年以降に急増している。直近の症例は2024年3月にデンマークで報告されており、これはさらなる感染のリスクが継続していることを示している。20例のリステリア症例うち、5例が死亡しており(1例はリステリア菌感染とは別の原因による)、特に慢性基礎疾患を有する高齢者における感染の重症度の高さが示されている。
 トレーサビリティ及びゲノムデータ解析による各国の調査の結果、2021年から2024年の間にデンマークの加工施設Aで製造された4つの薄切りスモークサーモン製品(4バッチ)から、一致するリステリア・モノサイトゲネスST1607分離株5株が検出されたことが明らかとなった。これらの汚染製品は、ECDCにヒト症例を報告した3か国(デンマーク、ドイツ及びイタリア)に流通していた。2023年にデンマークの加工施設Aの環境から、また2021年以降の製品から集団感染株が同定されたことは、施設内にリステリア・モノサイトゲネスST1607が残留していることを示しており、施設内の汚染ポイントが特定・管理されていないことを示唆している。当該施設では管理措置が実施され、汚染バッチの撤去とリコールが行われたが、施設内の汚染箇所と当該魚製品の生産チェーンにおける汚染の根本原因が特定され、適切に管理が行われるまでは、新たなバッチの汚染製品が市場に出回る可能性がある。
 症例への聞き取り調査、微生物学的分析、トレーサビリティ分析から得られた情報に基づき、薄切りスモークサーモン製品が感染源である可能性が高いという結論が得られた。汚染の根本原因が特定され、是正措置が実施されるまでは、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)諸国において、特に脆弱な人々の間で新たな症例が発生する可能性がある。
 当該評価書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/ROA_2023-FWD-00003-Lm-ST1607_DK.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/rapid-outbreak-assessment-prolonged-multi-country-outbreak-listeria-monocytogenes
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