食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06270120510
タイトル 論文紹介:「EFSAが提案したビスフェノールAの新しいTDI(0.2 ng/kg体重/日)を支持するCommentaryが発表された」
資料日付 2024年4月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  論文紹介:「EFSAが提案したビスフェノールAの新しいTDI(0.2 ng/kg体重/日)を支持するCommentaryが発表された」
 Environmental Health Perspectives (2024年4月9日電子版https://doi.org/10.1289/EHP13812)にCommentaryとして掲載された論文「欧州食品安全機関(EFSA)によるビスフェノールA(BPA)の耐容一日摂取量(TDI)の2万倍引き下げをめぐる規制当局間の対立 (The Conflict between Regulatory Agencies over the 20,000-Fold Lowering of the Tolerable Daily Intake (TDI) for Bisphenol A (BPA) by the European Food Safety Authority (EFSA))、著者Frederick S. vom Saal (University of Missouri-Columbia、米国)ら」の概要は、以下のとおり。
 背景
 EFSAは、BPAの推定耐容一日摂取量(TDI)を20,000分の1の0.2 ng/kg体重/日に引き下げるよう勧告した。BPAは大量生産されている内分泌かく乱化学物質(EDC)であり、さまざまな疾病と関連する化学物質として広く研究されている。EFSAや米国食品医薬品庁(FDA)によるBPAに関する以前のリスク評価は、学術科学者によって発表された何千もの研究結果を検証した(ただし、却下した)と主張している一方で、ガイドラインに沿ったエンドポイントや詳細な記録保存が要求される優良試験所規範(Good Laboratory Practice(GLP))プロトコルによって実施された産業界出資の研究に依拠していた。20世紀半ばに正式に制定されたガイドライン・プロトコルは、現在でも多くの規制当局で使用されている。EFSAは、BPAの再評価において21世紀のアプローチを用い、ガイドラインと学術研究の両方を含む、透明性の高い、しかし期間限定の体系的レビューを実施した。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、EFSAによるBPAのTDI改訂に反対した。
 目的
 私たちは、FDAと同様にBfRが、BPAのTDIを、膨大な学術研究が有害性を示している量を上回る水準に維持することを正当化するために用いた前提条件の欠陥を明らかにする。BPAの毒性に関する学術的知見と規制当局の見識をリンクさせるコンソーシアム(CLARITY-BPA)による非ガイドライン学術研究を用いて、規制当局が21世紀の科学を化学物質のハザードの特定に取り入れる必要があることを主張する。
 議論
 私たちは、EFSAが改訂したBPAのTDIを強く支持し、欧州委員会(EC)がこの更新されたBPAリスク評価を明確に受け入れることを支持する。私たちは、EDCに関する現行の化学物質リスク評価の前提条件に関する課題について議論する。これらの課題に対処することによって、BPA、そして最終的には、有害作用が知られており、構造が類似した他のビスフェノール(遺憾な代替物質と呼ばれる)が、EUおよびその他の地域におけるすべての食品関連およびその他多くの用途から排除されることが期待される。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) Environmental Health Perspectives
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/EHP13812
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