食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06270090314
タイトル ドイツリスク評価研究所(BfR)、通知「マスタード中のビスフェノールF:データーギャップはあるが、健康への悪影響は依然として考えられない」(019/2024)を公表
資料日付 2024年4月22日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月19日、通知「マスタード中のビスフェノールF:データギャップはあるが、健康への悪影響は依然として考えられない」(019/2024)を公表した。概要は以下のとおり。
 ビスフェノールF(BPF)はマスタード検体から繰り返し検出されている。これは主に公的な食品監視当局が実施した検体分析の結果である。最も高いレベルのBPFは、シロガラシ(Sinapis alba (L.))の淡い麦わら色の種子を使ったマスタード製品(ホワイトマスタード)において検出されている。BPFは酸性条件下で天然成分グルコシナルビン(Glucosinalbin)から生成すると考えられる。グルコシナルビンはグルコシノレート(Glucosinolaten)に属し、いわゆるシロガラシや黄色のカラシナ(Sinapis alba (L.))の種子に含まれるが、その色から名付けられた茶色のカラシナ(Brassica juncea (L.) Czern.)やクロガラシ(Brassica nigra (L.) W.D.J. Koch)の種子には含まれない。様々な(一般的にはややマイルドな)マスタード製品が市販されており、ホワイトマスタードと、通常はビネガーやスパイスが加えられたカラシの種子の混合物を含んでいる。BPFはその他の食品にも含まれている。魚類、海産物、肉または肉製品において最も高いレベルであることが、研究で明らかになっている。食品に加えて、BPFは化粧品やパーソナルケア製品にも含まれている。人々がばく露されるBPFの量に関する信頼できるデータは、現在のところ得られていない。
 毒性学的には、BPFはこれまでほとんど調査されておらず、リスク評価のための重要なデータはまだ不足している。ビスフェノールのグループに属し、ビスフェノールA(BPA)と化学構造が類似している。両物質の化学的類似性から、BPFもBPAと同様の影響を及ぼすと推測される。そこで2015年、BfRは欧州食品安全機関(EFSA)が決定したBPAの耐容一日摂取量(TDI)の暫定的な健康指針値を、BPFの健康リスクを評価するための代替値として使用した。2023年に独自に計算した結果、BfRは現在、調整された指針値0.2 μg/kg体重/日を提案している。2015年当時使用されたEFSAのTDIは4 μg/kg体重/日であった。
 BfRの見解では、BfRの調整されたTDIを適用しても、マスタード中のBPFによる健康への悪影響の可能性は一般的に低い。平均以上のBPF濃度(マスタード1 kgあたり3.5 mg以上)のマスタードを頻繁に摂取する消費者(1日のマスタード消費量4 g)に限っては、当該記述は当てはまらない。高濃度のBPFを含むマスタードを摂取した場合、このTDIを超える量を摂取する可能性があるからである。
 ビスフェノールF及びビスフェノールAに関するその他の情報は下記のBfRウェブサイトから入手可能。
 ・ビスフェノールFに関するQ&A
https://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zu_bisphenol_f_in_senf-195714.html
 ・ビスフェノールAに関するQ&A
https://www.bfr.bund.de/de/bisphenol_a_in_alltagsprodukten__antworten_auf_haeufig_gestellte_fragen-7195.html
 ・ビスフェノールFに関するBfRの意見表明(044/2015)
https://www.bfr.bund.de/cm/343/bisphenol-f-in-senf-das-auftreten-von-unerwuenschten-wirkungen-auf-die-gesundheit-durch-gemessene-bpf-gehalte-ist-unwahrscheinlich.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/bisphenol-f-in-senf-gesundheitliche-beeintraechtigungen-trotz-datenluecken-weiterhin-unwahrscheinlich.pdf
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