食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06260050328
タイトル 英国環境・食糧・農村地域省(DEFRA)、残留性有機汚染物質(POPs: the Persistent Organic Pollutants)規制の改正に関する公開協議の結果を公表 (前半1/2)
資料日付 2024年3月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は3月2日、残留性有機汚染物質(POPs: the Persistent Organic Pollutants)規制の改正に関する公開協議の結果を公表した(※訳注1)。概要は以下のとおり。
 結果の詳細
 英国政府は、公開協議で寄せられた意見に回答し、公開協議文書に示されたPOPs規制の変更案の多くを進める予定である。
 POPs規制のその他の改正の可能性については、新たな証拠の作成、ストックホルム条約やバーゼル条約のような関連する国際的な決定やガイドラインに対応することを含め、今後も引き続き検討される。
公開協議の概要(※訳注2)
 はじめに
 本書は、DEFRAがPOPs規制の改正の可能性に関する公開協議に寄せられた回答をまとめたものである。公開協議は8週間にわたって行われ、2023年4月27日に終了した。
 当該協議文書には設問が112問あった。また、回答者に関する設問が8問あった(※訳注3)。この要約は、寄せられた意見を反映し、協議の回答から得られた主なメッセージのハイレベルな概要である。要約は当該協議文書と同じ順序で掲載し、各セクションの最後に政府の回答を掲載した。
 公開協議の目的
 この協議の目的は、今後予定されているPOPs規制の改正や将来の法規制に関する多くの政府提案や政策オプションについて、利害関係者の意見を求めることであった。これらの変更の中には、ストックホルム条約の締約国として英国が国家レベルで実施しなければならない、ストックホルム条約への最近の追加や改正に関連するものもあった。その他の改正の可能性も提案された。
 分析方法(略)
 回答者の概要(58名から回答が寄せられた)(略)
 廃棄物濃度基準の提案に関する回答のまとめ(訳注:対象物質の名称のみ記載)
 (ⅰ)パーフルオロオクタン酸 (PFOA)
 (ⅱ)パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)
 (ⅲ)短鎖塩素化パラフィン(SCCPs)
 (ⅳ)ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
 (ⅴ)ペンタクロロフェノール(PCP)
 (ⅵ)ダイオキシン類、フラン類、ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(PCBs)
 (ⅶ)ジコホル(Dicofol)
 (ⅷ)ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDDまたはHBCD)
 (ⅸ)UV328、デクロランプラス(Dechlorane Plus)、メトキシクロル(Methoxychlor)
 (ⅹ)その他のPOPs
 廃棄物濃度基準に関する政府の回答
 政府は、英国が締約国である国連ストックホルム条約の目的に沿って、難分解性有機汚染物質の有害な影響からヒトの健康と環境を保護することを約束する。この公開協議では、環境中のこれらの物質の蔓延を減らすための数多くのアプローチのひとつとして、POPs廃棄物濃度基準の変更を提案した。
 提案された8つの廃棄物濃度基準に対する支持は様々であり、回答は、例えば以下のような追加的な証拠や状況とともに検討された。
 ・国際条約、ガイドライン、決定事項
 ・科学技術の進歩
 ・エビデンスベースを取り巻く不確実性の検討
 ・英国の優先事項
 今後は、ジコホル、PFOA、PFHxS、PCPの主要な提案と、PBDEの提案3(500 mg/kg)を優先的に実施する予定である(※訳注4)。回答者は、ジコホル、PFHxS、PCPの濃度提案値をおおむね支持したが、PFOAの提案値に対する回答はより一層バランスが取れていた。これらの物質について、より適切な値を示唆する説得力のある証拠は提出されなかった。PBDEに関する提案(350 mg/kg、5年後には200 mg/kgに引き下げ)については、回答者からプラスチックのリサイクル業者に与える影響に関する新たな証拠が提出されたため、下限値の導入についてさらなる証拠を検討する時間を設けるため、この物質については500 mg/kgの値を採用する予定である。
 我々は、提案の機会と潜在的な影響について引き続き検討し、評価する。
 ・HBCDD
 ・SCCPs
 ・ダイオキシン類、フラン類、ダイオキシン様PCBs
 ・UV328
 ・デクロランプラス
 ・メトキシクロル様物質
 我々は、これらの物質に関する既存の廃棄物濃度基準を修正または追加することを優先していない。なぜなら、潜在的な影響や最も適切な値については、本協議への回答者が提起したものも含め、まだ不確実性が残っているからである。我々は、ヒトの健康と環境を守るためにPOPsの排出を最小化するという我々の意図だけでなく、英国の利害関係者への潜在的な影響を十分に考慮し、これらの物質を含む既存の廃棄物基準を引き続き見直す。これは、POPsからなる、POPsを含む、あるいはPOPsで汚染された廃棄物の環境的に健全な管理に関するストックホルム条約およびバーゼル条約の技術ガイドラインに沿ったものである。本協議を通じて得られた回答は、この作業を補足し、今後のPOPs規制の更新において、これらの物質に対する廃棄物濃度基準の修正および追加の可能性に反映される。

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06260051328)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/consultations/amendments-to-the-persistent-organic-pollutants-pops-regulation
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