食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06260010108 |
タイトル | 米国環境保護庁(EPA)、PFASの第一種飲料水規則(NPDWR)を最終決定したと公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2024年4月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国環境保護庁(EPA)は4月10日、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の第一種飲料水規則(NPDWR)(※訳注1)を最終決定したと公表した。概要は以下のとおり。 EPAは6種類のPFASに関する最終的なNPDWRを発表した。EPAは、最終規則を通知するために、規則案に対して国民から提出された120,000件以上のコメントを評価し、規則案の前後に開催された複数の協議やステークホルダーが関与する活動中に受け取った意見を検討した。EPAは、当該最終規則により、今後何年にもわたって、約1億人の飲料水中のPFASばく露を防ぎ、数千人の死亡を防ぎ、数万件ものPFASに起因する重篤な疾病を減らすことができると予想している。 EPAはまた、全ての人々が清浄で安全な水を確保できるよう、前例のない資金提供を行っている。本日の最終規則に加えて、超党派インフラ法を通じて、州及び準州が公共水道システムでPFASの検査及び処理を実施することを支援し、私設井戸の所有者がPFAS汚染に対処することを支援するために、新たに10億ドルが利用可能になった。 EPAは、飲料水中の6種類のPFASについて、最大汚染レベル(Maximum Contaminant Level、MCL)と呼ばれる法的強制力のある(legally enforceable)水準値を設定するNPDWRを最終決定した。パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、及びヘキサフルオロプロピレンオキシドダイマー酸(HFPO-DA)は個別のMCLを伴う汚染物質として、並びにパーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)、PFNA、HFPO-DA、及びパーフルオロブタンスルホン酸(PFBS)を少なくとも2種類以上含むPFAS混合物は、飲料水中のこれらのPFASの複合レベル及び同時発生レベルを説明するためにハザード・インデックスMCLを使用する(※訳注2)。EPAはまた、これらのPFASについて、健康影響に基づく(health-based)、強制力のない(non-enforceable)最大汚染レベル目標値(Maximum Contaminant Level Goal、MCLG)を最終決定した。 化合物名等:最終MCLG/最終MCL(強制力のある水準値) PFOA:ゼロ/4.0 一兆分率(ppt)(ng/Lとも表記される) PFOS:ゼロ/4.0 ppt PFHxS(PFHxS):10 ppt/10 ppt PFNA:10 ppt/10 ppt HFPO-DA(GenX化合物として一般的に知られている):10 ppt/10 ppt PFHxS、PFNA、HFPO-DA、及びPFBSを2種類以上含む混合物:1(単位なし)ハザード・インデックス/1(単位なし)ハザード・インデックス 当該最終規則では、以下が要求される。 ・公共水道システムは、これらのPFASを監視し、初期モニタリングの完了に3年間(2027年まで)の猶予があり、その後、継続的な法令順守モニタリングを行う必要がある。また、水道システムは、2027年以降、自身の飲料水中のこれらPFASのレベルに関して国民に情報提供する必要がある。 ・公共水道システムは、モニタリングにより飲料水のレベルがこれらのMCLを超えていると示された場合、これらPFASを低減する解決策を実装するために5年間(2029年まで)の猶予がある。 ・5年後(2029年)から、飲料水中にPFASが含まれ、これらMCLの1つ以上に違反する公共水道システムは、飲料水中のこれらのPFASのレベルを下げるための措置を講じ、その違反を国民に通知する必要がある。 本件に関する詳細情報(ファクトシート(飲用水中のPFASの低減や除去、規則案と最終決定の比較、ハザード・インデックスMCLについて、他)、Q&A、プレゼンテーション資料等、多数あり)は、以下のURLから入手可能。 https://www.epa.gov/sdwa/and-polyfluoroalkyl-substances-pfas 本件に関するEPAのプレスリリース「バイデン・ハリス政権は1億人をPFAS汚染から守る史上初の全国飲料水基準を最終決定する」は、以下のURLから閲覧可能。 https://www.epa.gov/newsreleases/biden-harris-administration-finalizes-first-ever-national-drinking-water-standard ※訳注1 EPAは、水道水を保護するために第一種飲料水規則(National Primary Drinking Water Regulations、NPDWR)と第二種飲料水規則(National Secondary Drinking Water Regulations、NSDWR)を定めている。第一種飲料水規則は、公共水道システムに適用される法的強制力のある基準及び処理技術である。 https://www.epa.gov/ground-water-and-drinking-water/national-primary-drinking-water-regulations 第二種飲料水規則は、法的強制力のない水質基準を設定するものであり、味、色、臭い等の審美的考慮事項のための飲料水管理において公共水道システムを支援するガイドラインである。 https://www.epa.gov/sdwa/secondary-drinking-water-standards-guidance-nuisance-chemicals ※訳注2 ハザード・インデックスは、化学物質の混合物へのばく露に関連する健康上の懸念を判断するために、スーパーファンド・プログラム等でEPAが規則に従って(regularly)使用している古くからあるアプローチである。EPAのハザード・インデックスMCLは「1」に設定されており、PFNA、PFHxS、PFBS、及びHFPO-DA(GenX化合物)の2種類以上を含む混合物に適用される。これらのPFASは様々な混合物中に同時に存在することが多く、これらの化学物質の混合物へのばく露は相加的に健康に影響を与える可能性があると研究で示されている。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06260011108) |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/環境保護庁(EPA) |
情報源(報道) | 米国環境保護庁(EPA) |
URL | https://www.epa.gov/sdwa/and-polyfluoroalkyl-substances-pfas |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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