食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06250400104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、慢性消耗病(CWD)の発生に関する情報を更新
資料日付 2024年3月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は3月15日、慢性消耗病(CWD)の発生に関する情報を更新した。概要は以下のとおり。
 2024年3月現在、米国本土の少なくとも32州及びカナダの4州(訳注1)において、移動範囲に制限のない(free-range)、シカ(deer)(訳注2)、アメリカアカシカ(elk)及び/又はヘラジカ(moose)のCWDが報告されている。さらに、ノルウェー、フィンランド及びスウェーデンではトナカイ及び/又はヘラジカのCWDが報告されており、韓国では少数の輸入症例が報告されている。当該疾病は、農場で飼育されたシカ及びアメリカアカシカでも見つかっている。
 CWDは、1960年代後半にコロラド州の研究施設において飼養(captive)(訳注3)シカで初めて確認され、その後1981年に野生のシカでも確認された。1990年代まで、CWDはコロラド州北部とワイオミング州南部の周辺地域で報告されていた。2000年以降、移動範囲に制限のない個体のCWD感染が知られている地域は、米国本土の全4地域(西部、中西部、南部、北東部)にわたる、少なくとも32州に増加している。強力な動物監視体制のないその他の州においても、患獣は未だ発見されていないが、CWDが発生している可能性はある。一度CWDが発生した地域では、その環境に長期間リスクが残存する可能性がある。感染地域は拡大を続ける可能性が高い。
 全国的にみれば、移動範囲に制限のないシカ及びアメリカアカシカでの全体的なCWD発生率は比較的低い。しかし、疾病が定着しているいくつかの地域では、感染率はおそらく10%(10頭中1頭)を超え、局所的には25%(4頭中1頭)よりも高い感染率が報告されている。一部の飼養(captive)シカでの感染率はより高く、少なくとも一つの飼養シカ群で感染率が79%(5頭中4頭に近い)であったことが報告されている。
 2024年3月時点で、米国32州の436郡から、移動範囲に制限のないシカ科動物でのCWDが報告されている(訳注1)。
(訳注1)前回更新時(2023年11月)からの変更内容は、CWDの発生が報告された米国内の郡(アイダホ州1郡、アイオワ州2郡、ケンタッキー州1郡、ミシガン州1郡、ミネソタ州1郡、ミシシッピ州5郡、ノースカロライナ州1郡、オクラホマ州1郡、オハイオ州2郡、ペンシルベニア州1郡、テネシー州1郡、テキサス州1郡、ユタ州1郡、バージニア州1郡、ウィスコンシン州2郡の計22郡)の追加(報告された米国の郡数の累計は414から436に増加、州数は31州から32州に増加)、及びカナダの州数の追加(3州から4州に増加)である。
(訳注2)シカ(deer)には、オジロジカ等の小型のシカ科動物が含まれる。
(訳注3)飼養(captive)とは、移動範囲に制限のある状態で飼育されていることを指す。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/prions/cwd/occurrence.html
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