食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06250350149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2023年12月~2024年3月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書を公表
資料日付 2024年3月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月26日、2023年12月~2024年3月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書(69ページ、2024年3月22日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2024.8754)を公表した。概要は以下のとおり。
 2023年12月2日から2024年3月15日までの期間に、欧州の26か国の家きん(227件)及び野鳥(414件)で、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5)ウイルスの感染発生が報告された。例年と比べ、広範に広がってはいるものの、鳥類におけるHPAIウイルスの全体的な検出数は有意に低下しており、その理由としては、過去に感染した野鳥種において集団免疫が一定程度保たれ、それにより環境の汚染が減少した可能性や、循環しているA(H5N1)遺伝子型の構成が異なることによる可能性が考えられる。家きんで報告されたHPAI感染事例のほとんどは、野鳥がウイルスを持ち込み発生した一次感染であった。欧州外では、家きんの感染事例の大部分は依然として北米に集中しているが、南極大陸本土のナイーブ(naive)な野鳥集団へのA(H5)の拡散が特に懸念される。哺乳類については、欧州で初めてA(H5N5)ウイルスが報告され、米国の子ヤギで初めて反芻動物におけるA(H5N1)ウイルスによる自然感染が報告された。
 前回の報告以降、2024年3月12日時点で、1例の死亡者を含む5例の鳥インフルエンザA(H5N1)によるヒト感染症例がカンボジアから報告されており、そのうち3例はクレード2.3.2.1cに属するウイルス株によるものであった。中国は、致死症例1例を含む2例の鳥インフルエンザA(H5N6)によるヒト感染症例、鳥インフルエンザA(H9N2)によるヒト感染症例4例、致死例となった季節性インフルエンザA(H3N2)と鳥インフルエンザA(H10N5)の同時感染を起こした1例を報告している。後者は鳥インフルエンザA(H10N5)のヒトへの感染が初めて記録された事例である。
 鳥インフルエンザのヒトへの感染は依然として稀であり、持続的なヒトからヒトへの感染は観察されていない。現在欧州で循環しているクレード2.3.4.4bのH5亜型鳥インフルエンザウイルスの感染リスクは、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の一般集団については依然として低い(low)。職業上あるいはその他の理由で感染動物にばく露される人々の感染リスクも引き続き低い~中程度(low to moderate)である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8754
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