食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06250010105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、PFAS等の化学汚染物質を含む食品の輸入警告を発出
資料日付 2024年3月20日
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分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は3月20日、PFAS等の化学汚染物質を含む食品の輸入警告を発出した。概要は以下のとおり。
 本日FDAは、ヒトの健康に安全上の懸念を引き起こす可能性のある検出可能なレベルの化学汚染物質を含むヒト用食品に対する新たな輸入警告を発出した。当該輸入警告99-48「化学物質汚染による食品の物理的検査なしの差し止め」により、食品が広範な人工化学物質(特に、ベンゼン(benzene)、ダイオキシン類(dioxins)及びポリ塩化ビフェニル(polychlorinated biphenyls、PCBs)、並びにパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)等)で汚染されていることが判明した場合、FDAはそれらのヒト用食品の米国への輸入を阻止できるようになる。
 PFASは、様々な種類の製品に使用される数千種類の化学物質からなる多様性に富んだグループである。環境中のPFASは、汚染地域で栽培、飼育、又は加工された植物及び動物を介して食品供給に侵入し得る。また特定のPFASがごく少量、食品の包装、加工、及び調理器具を通じて食品に侵入する可能性もある。化学物質の評価及び監視のためのFDAのアプローチ及びプロセスをFDAが更新、強化し続ける中、この輸入警告は、食品供給におけるPFASのような化学汚染物質への有害なばく露を低減するというFDAの取り組みにおいて利用可能なツールの1つである。
 FDAは一般に、食品に含まれる化学汚染物質の種類とレベルが健康上の懸念を引き起こす可能性があるかどうか(そのレベルではヒトの健康にリスクを及ぼす可能性があるという点で、その食品は品質不良(adulterated)と考えられる等)を、ケースバイケースで評価するアプローチを採用している。その決定を行うために、FDAは、設定された措置レベル又は基準値があるかどうか、人々が通常食べる食品の量、その食品で検出された汚染物質のレベル、及び特定の汚染物質の毒性等の要素(これらに限定はされない)を考慮する。
 2022年、FDAは小売店で収集した魚介類81検体におけるPFASに関する対象を絞った調査を開始し、中国産の二枚貝(clams、アサリ・ハマグリ等)缶詰の特定の検体からのPFASの一種であるパーフルオロオクタン酸(PFOA)への推定されるばく露は健康上の懸念である可能性が高いと判断した。当該調査に含まれた81検体は、二枚貝、マダラ(cod)、カニ、スケトウダラ(pollock)、サケ、エビ、ツナ、及びティラピアで構成されており、その大部分は米国に輸入されたものである。FDAは今年、軟体動物貝類(molluscan shellfish)の対象を絞った追加の調査を計画しており、今回の新たな輸入警告は、PFASに汚染された魚介類等の食品の搬入を拒否するために利用される可能性がある。
 ヒトの健康にリスクを及ぼす可能性のあるレベルの化学汚染物質が検出された特定の企業及びその食品は、この輸入警告に基づいて物理的検査なしの差し止め(DWPE)の対象となる可能性がある。この輸入警告から企業/製品を削除するには、その企業が違反の原因となった状況を解決したことを適切に証明する証拠をFDAに提供する必要があり、そうすることで、FDAは今後の製品が法令を遵守していると確信できるようになる。削除に関するガイダンスについては、FDAのRPM(規制手続きマニュアル)、第9-8章「物理的検査なしの差し止め(DWPE)」を参照すること。FDAは、違反の可能性のある製品が米国内で流通するのを防ぐために輸入警告を発出する。
 当該輸入警告(Import Alert 99-48、2024年3月19日公表)は、以下のURLから閲覧可能。
https://www.accessdata.fda.gov/cms_ia/importalert_1180.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-import-alert-food-products-chemical-contaminants-including-pfas
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