食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06240590164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、「Huperzia serrata(トウゲシバ)を含有するハーブ調合品のリスク評価」と題する報告書を公表
資料日付 2024年3月5日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は3月5日、Huperzia serrata(トウゲシバ)を含有するハーブ調合品(herbal preparation)のリスク評価と題する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 オランダでは、ハーブのHuperzia serrata抽出物を含有するハーブ調合品(食品サプリメント)が販売されている。これらのハーブ調合品は、主にオンラインで入手できる。製造業者によると、Huperzia serrataは記憶力をサポートし、集中力を高めるという。
 本ハーブを含有するハーブ調合品は、ヒトの健康に有害であることが判明した。RIVMは消費者に対し、特に妊娠中にHuperzia serrataを配合したハーブ調合品を使用しないよう勧告している。このような製品を使用している人の数は分かっていない。
 摂取者には、コリン作動系への望ましくない急性影響が起こる可能性がある。例として、唾液分泌の増加、筋力低下、けいれん性腹痛、下痢、かすみ目、流涙、麻痺が挙げられる。また、Huperzia serrataは、妊娠中に胎児に有害であるという指摘もある。これらの健康影響は、推奨された用量を摂取した場合でも発生する可能性がある。
 当該影響は、Huperzia serrataの成分が原因で起こり、そのうちのフペルジンA(huperzine A)が最もよく研究されている。Huperzia serrata抽出物を配合したハーブ調合品を使用している人々は、有害な影響が起こるのに十分な量のフペルジンAを摂取している。フペルジンA以外の8種の化合物も、アセチルコリンエステラーゼを阻害する可能性があるという指摘を除けば、Huperzia serrataに含まれる他の成分について入手可能な情報はない。したがって、この8種化合物がフペルジンAの作用を増強する可能性がある。
 訳注: Huperzia serrata(トウゲシバ)
ヒカゲノカズラ科Huperzia属の常緑・多年生シダ植物。広く東アジアに自生する。
 当該報告書(76ページ、英語)は下記URLから入手可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2024-0028.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/risk-assessment-of-herbal-preparations-containing-huperzia-serrata
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