食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06240400149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、「鳥インフルエンザにおける哺乳類の寄与:レビュー」と題する外部機関による科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2024年3月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月7日、「鳥インフルエンザにおける哺乳類の寄与:レビュー」と題する外部機関による科学的報告書(54ページ、2024年3月1日採択、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-8692)を公表した。概要は以下のとおり。 鳥インフルエンザ(AI)は、家きん等の鳥類の感染性ウイルス疾病であり、世界中で集団感染が発生しており、数百万羽の野鳥の斃死や家きんの殺処分につながっている。鳥インフルエンザは主に鳥類に見られるが、最近では哺乳類の感染報告が増加しており、症状のないものから大量死事例、またヒトへの感染例もある。疫学的に大きな懸念となっているのは、哺乳類への適応に関するエビデンスが見つかっていることであるが、哺乳類における伝播経路及び病原性はまだ明確ではない。したがって、野生の哺乳類など、通常鳥インフルエンザの伝播及び/又は移行に関与しないと考えられている分類群の調査も含め、鳥インフルエンザウイルスの疫学のあらゆる側面について取り組むことは極めて重要である。 本報告書では、鳥インフルエンザの疫学、ウイルス学及び病理学における哺乳類の寄与の評価、すなわち鳥インフルエンザの維持やレゼルボアとしての寄与、免疫、潜在的なパンデミックにおける哺乳類の寄与についての評価を対象とした。そのために著者らは、野生哺乳類の鳥インフルエンザ症例に関する公表文献のシステマティックレビュー、及び鳥インフルエンザ拡大における哺乳類の寄与に関する専門家の意見を得るためのナラティブなアプローチという二通りのアプローチで、当該テーマに関する資料の包括的なレビューを実施した。 当該システマティック文献レビューの対象となった査読済み論文は最終的に76報で、野生哺乳動物種の鳥インフルエンザについて120件のユニークな感染記録が見つかった。最も多かった分類群は食肉目(Carnivora)であった。感染のリスクは主に、感染した鳥類の捕食(又は摂食)あるいは鳥類種との接触であることが特定された。野生における哺乳類から哺乳類への伝播のエビデンスは状況に基づくもののみで、まだ確定されていない。実験に基づく知見のシステマティックレビューから、鳥インフルエンザ症例について、疫学、病理学及びウイルス学に関する考察が行われた。知識ギャップ及び潜在的なパンデミックの要因(driver)が特定された。 要約すると、野生哺乳類における感染件数の増加が報告されているものの、野生において哺乳類から哺乳類への持続的な伝播が起きているという確たるエビデンスはない。野生の肉食動物で見つかる感染件数の増加の要因はまだ明らかではないが、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスの前例のない世界的な蔓延により、感染野鳥と肉食動物との間で、主に食物として、強度の接触機会が多く生じている。 哺乳類への適応性を高めたウイルス株を迅速に特定するためには、循環している株の綿密なサーベイランスと、新たな疫学的状況の継続的な評価が不可欠である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8692 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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