食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06240380294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/12/22~2024/2/26)を公表(鳥インフルエンザA(H10N5)ウイルス)
資料日付 2024年2月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は3月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/12/22~2024/2/26)を公表した(8ページ)。鳥インフルエンザA(H10N5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・A(H10N5)、中国
 2023年12月21日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H10N5)ウイルス感染によるヒト症例1例が中国から報告された。患者は、安徽省の慢性の併存疾患を有する63歳の女性で、2023年11月30日に発熱、咳及び喉の痛みを訴えた。患者は12月2日に入院し、同月7日に浙江省の医療機関に移送され、12月16日に他界した。浙江省保健当局は、地域医療施設による核酸検査、ウイルス培養及び塩基配列解析の後、1月22日に当該患者の検体から季節性インフルエンザA(H3N2)亜型ウイルス及び鳥インフルエンザA(H10N5)亜型ウイルスを分離した。
 患者は11月26日に、一羽のアヒルの購入を介して生きた家きんにばく露されていた。冷蔵庫に保存されていたアヒル肉に由来する7検体がインフルエンザA(H10N5)陽性、2検体がN5陽性(ヘマグルチニンの結果は無し)と判定された。農業当局は、遡及調査でA(H10N5)陽性と判定されたアヒルの殺処分とハザード管理を実施し、影響を受けた区域の消毒作業を行った。当該患者は豚や他の哺乳類との接触はなかった。患者の自宅から採取された環境検体はインフルエンザウイルス陰性であった。濃厚接触者のモニタリングでは、さらなる症例は確認されなかった。
 当該症例は、中国及び世界的にも初めて検出されたヒトのA(H10N5)ウイルス感染例である。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H10N5)ウイルス感染による更なるヒト症例が発生する可能性は?
 本事例は、初めて検出されたヒトの鳥インフルエンザA(H10N5)ウイルス感染例である。鳥インフルエンザA(H10)ウイルスのヒトへの感染は、以前に検出及び報告されている。鳥類でのこれらのウイルスの循環の程度や疫学は明確でない。1970年代以降、以前にも様々な遺伝的特性を有する鳥インフルエンザA(H10)ウイルスが渡り鳥やその他の野鳥から検出されている。当該ウイルスは継続的に動物及び関連する環境で検出されており、ばく露された人々の間でさらなるヒト症例の発生が予想されるが、それは稀である。新たに散発的な症例が検出されたとしても、公衆衛生への影響はごく小さい。全体的なリスクは低い(low)。
(2)鳥インフルエンザA(H10N5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性は?
 上述の事例に関連したヒトからヒトへの伝播は確認されていない。現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、現在循環するインフルエンザA(H10)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、今のところ、ヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-26--february-2024
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。