食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06240370294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/12/22~2024/2/26)を公表(鳥インフルエンザA(H9)ウイルス)
資料日付 2024年2月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は3月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/12/22~2024/2/26)を公表した(8ページ)。鳥インフルエンザA(H9)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
 2023年12月21日の前回のリスク評価以降、中国からインフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例2例がWHOへ通知された。
 2024年2月22日、中国の香港特別行政区の国際保健規則連絡窓口(IHR Contact Point)はWHOに対し、鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例1例を通知した。患者は2歳の女児で、2024年2月15日にインフルエンザ様疾患(ILI)の症状を発症した。患者は2月16日に受診し、検体が採取されたが、その時点では入院はしなかった。患者は公立病院の隔離病棟に搬送され、報告時点では容体は安定している。初期調査によると、当該患者は潜伏期間中に広東省に訪れていた。当該患者に既知の家きんへのばく露又は加熱不十分な家きん肉の摂取歴はない。患者の家庭内接触者の一人が2月17日に喉の痛みを訴えたが、症状は治まり、当該接触者の検体は採取されなかった。その他の家庭内接触者は無症状のままであった。疫学的調査が進行中である。
 さらに、2024年2月に開催された、2024~2025年の北半球におけるインフルエンザシーズンに使用するインフルエンザウイルスワクチンの組成に関するWHO協議及び情報会議において受け取った情報によれば、インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染によるヒト症例1例が中国で検出された。患者は安徽省の6歳男児で2024年1月3日に発症した。
 鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスは、アジアの家きんで風土病化しており、アフリカの家きんでの報告が増加している。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルス感染による更なる散発的なヒト症例が発生するリスクは?
 ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通してA(H9N2)ウイルスにばく露された後に発生している。ヒトの感染では、ほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。当該ウイルスは家きん集団において検出され続けているため、更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは引き続き稀である。新たに散発的な症例が検出されたとしても、公衆衛生への影響はごく小さい。全体的なリスクは低い(low)。
(2)鳥インフルエンザA(H9N2)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性は?
 上述の事例発生以前は、散発的な症例のみが報告されていた。限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できない。上述の事例に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、世界インフルエンザ・サーベイランス及び対応システム(GISRS)により評価された現在循環するインフルエンザA(H9N2)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、今のところヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-26--february-2024
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