食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06240320314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、穀粉(flour)中の大腸菌について、その発生源、健康リスク及び予防に関する第二回専門家討議が実施されたことを公表
資料日付 2024年1月18日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は1月18日、穀粉(flour)中の大腸菌について、その発生源、健康リスク及び予防に関する第二回専門家討議が実施されたことを公表した。概要は以下のとおり。
 志賀毒素産生性大腸菌(STEC)は、特に免疫機能が未熟又は弱っている人において、生命を脅かす重篤な感染症を引き起こす可能性がある。ここ数年、当該細菌をヒトへ伝播する潜在的な媒介物と考えられている穀粉に焦点が当てられてきた。BfRは、2019年に関連リスクを評価し、2020年1月に意見書「穀粉中の大腸菌-発生源、リスク及び予防」(No.004/2020)を公表した。
 2023年10月、BfRで科学界、政府機関、食品安全当局及び産業界の代表者による当該テーマに関する専門家討議が行われた。この種の第一回目の会合は2021年11月に開催された。
 第二回会議では、科学及び食品モニタリングの分野における最新の進展と、国際的に観察されている穀粉に関連したSTEC感染事例が発表・議論された。第一回目の専門家会議で作成された、穀粉の大部分は意図されたとおりに使用されており、通常行われる加熱工程のためSTECによる消費者の健康被害は予想されないという評価は、現在も有効である。しかし、製パン用の生の生地や既製の生地が摂取される場合、又は穀粉を用いて調理された食品が十分に加熱されていない場合、感染リスクが生じる可能性がある。
 穀粉に含まれるSTECに関するいくつかの疑問はまだ解決されておらず、特に病原体の診断法とリスク軽減に関して、更なる方法と対策の開発が必要である。この目的に向けて、科学機関と業界団体の協力が再び合意された。
 2021年11月に行われた穀粉中のSTECに関する最初の専門家討議では、リスク評価における不確実性を排除するために、診断法、加工チェーンにおける侵入源、リスク軽減の方法についてさらなる調査が必要であると判断された。
 それ以来、さまざまな協力パートナーによって、穀粉へのSTECの侵入に関する研究が複数行われてきた。今回の会議では、畑での野生反芻動物の糞便を介する場合や、有機肥料の施肥を通して、また製粉工場における穀物から穀粉への加工中における、STECの侵入について専門家による議論が行われた。
 そば粉やトウモロコシ粉中のSTECも争点となった。その発生は、2021年以降類例として特定されている。両穀粉は、米粉及びグリーンスペルト小麦粉(green spelt flour)とともに、2024年に人獣共通感染症モニタリングの一環として、系統的サンプリングにより追加で調査が行われる予定である。BfRにあるベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)を含む大腸菌に関するナショナルリファレンスラボラトリーもまた、製パン試験で様々な生地や焼成工程中の熱によるSTECの不活性化について試験を行い、通常用いられる仕様のレシピで細菌数が十分に減少する結果を得た。
 検出方法の最適化の状況も特に注目された。試験所間の比較により、既存の診断法には不適切な点があることが特定された。当該テーマに関する技術的な議論により、検出方法の改良のためのオプションを特定することができた。
 2021年においては、穀粉に含まれるSTECの健康リスクに対する消費者の認識についてはほとんど知られていなかった。BfRが実施した「生の食品」に関する代表調査(BfR Consumer Monitor 2023, Special Raw Foods)によってこのことが明らかになった。とりわけ、回答者の38%が、生の生地のつまみ食いは健康に害がないと考えており、さらに21%の回答者は、生の生地の健康リスクは卵のみに関連していると回答したことが分かった。STECは回答者の71%が知らなかったが、サルモネラ属菌については98%が聞いたことがあると答えた。
 この議論は専門家レベルで継続される予定である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/349/escherichia-coli-in-flour-second-expert-discussion-on-sources-health-risks-and-prevention.pdf
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