食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06240100464
タイトル オーストリア保健食品安全局(AGES)、重点活動(A-007-23)「特殊油脂の市場性」の最終報告書を公表
資料日付 2024年3月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は3月1日、重点活動(A-007-23)「特殊油脂の市場性」の最終報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 概要
 この重点活動の目的は、国内市場に流通している特殊油脂を、ラベル表示、官能特性(Organoleptik)、成分、残留物、汚染物質に関して調査することであった。
 オーストリア全土から収集された86検体が分析され、37検体に疑義(一部の検体に対しては、複数の疑義)が呈された。
・4検体は、食用に適していなかった。
・3検体は、Δ9-テトラヒドロカンナビノール(delta-9-tetrahydrocannabinol (Δ9-THC))の最大基準値を明らかに超えていた。
・1検体は、残留農薬フルオピラム(fluopyram)の最大基準値を超えていた。
・1検体は、エルカ酸(erucic acid)のレベルが高かった。
・1検体は、未認可の新規食品に分類された。
・合計34検体は、表示の不備および/または誤解を招く情報により、疑義(一部の検体に対しては、複数の疑義)が呈された。
 背景情報
 オーストリアには、亜麻仁油、ヘーゼルナッツオイル、クルミ油、ピーナッツ油、大豆油、ベニバナ油、麻実油、ケシの実油、グレープシードオイル、小麦胚芽油などの特殊な製品を製造する小規模生産者が多数存在する。これらの油は少量しか生産されず、地元市場でのみ販売されることが多い。
 検体数と評価基準
 連邦各州の食品監督当局により収集された合計86検体が検査された。
 評価には、以下の法的根拠が用いられた。
・ オーストリア食品安全及び消費者保護法(LMSVG)、連邦官報第13/2006号(改正版)
・ 消費者への食品情報提供に関する規則(EU)No.1169/2011
・ 食品に表示される栄養及び健康強調表示に関する規則(EC)No. 1924/2006
・ 有機生産及び有機製品の表示及び規則(EC)834/2007の廃止に関する規則(EU)2018/848
・ 食品中の特定汚染物質の最大基準値及び規則(EC)No.1881/2006の廃止に関する規則(EU)2023/915
・動植物由来の食品及び飼料中またはそれらに残留する農薬の最大残留基準値に関する規則(EC)No 396/2005
・ 食品と接触することを意図したプラスチック材料及び成形品に関する規則(EU) No. 10/2011
・ サンプリング及び分析方法を定めた規則(EC)No 333/2007
・ 食品中の微量元素及びプロセス汚染物質のレベル管理のためのサンプリング及び分析方法に関する規則(EC)No.333/2007
・ オーストリア食品コーデックス(Codex) B30 食用油脂、食用油、スプレッド及びその他の油脂製品
 結果
 疑義を呈した検体は、全体の43%であった。
 今年の活動では、表示の不備が疑義の主な理由であったが、以下のような不備も確認された。
 合計4検体(クルミ油とゴマ油)に官能上の欠陥が認められ、臭いと味(腐敗している、焦げている)の両方で欠陥がある場合もあった。これらの検体の意図された使用、すなわち食用としての適合性は、もはや保証されず、食用に適さないと評価された。
 麻実油の3検体は、Δ9-THCの最大基準値を超えていた。
 マスタードオイルの1検体からは、高濃度のエルカ酸が検出された。ばく露評価からは、健康リスクはまだ推測できなかった。しかし、当該検体は、食品中の特定汚染物質の最大濃度に関する規則(EU)2023/915の要件を満たしていなかった。
 グレープシードオイルの1検体は、残留農薬フルオピラムの最大基準値を超えていた。ばく露評価からは、健康リスクは推定できなかった。
 1検体(発芽麻実油)は、非認可の新規食品に分類された。
 合計34検体が、表示の不備および/または誤解を招く情報により不適であると判断された。ほとんどの検体について、複数の疑義および/または指摘事項が確認された。同等の食品はすべて同じ特性を持っているにもかかわらず、それら食品を区別するための特性に関する誤解を招く可能性のある情報が合計6検体に記載されていた。12検体は、食品の栄養・健康強調表示に関して不備があった。1検体は、実施規則(EU)2018/775 (訳注 (EU)2018/775は、食品の主要成分の原産国または原産地の表示規則について、消費者への食品情報の提供に係る(EU) No. 1169/2011第26条第3項の適用のための規則)に関連して表示の不備があった。この検体の表示には、食品の原産地が記載されていたが、主成分は記載された原産国からのものではないことが証明され、ラベルにはその事を明確にしていなかった。その他の表示上の不備は、食品の名称、成分表示、賞味期限、保存法、栄養表示に関するものであった。
 有機生産と有機製品の表示に関する規則(EU)2018/848に関しても、2検体で表示不備が確認された。1検体では、有機生産に関するEUロゴの法的に要求される最小サイズが遵守されていなかった。別の検体では農産物の生産地の表示が不完全であった。
 本報告書の詳細は以下のURLにて入手可能。
https://www.ages.at/download/sdl-eyJ0eXAiOiJKV1QiLCJhbGciOiJIUzI1NiJ9.eyJpYXQiOjE2MDk0NTkyMDAsImV4cCI6NDA3MDkwODgwMCwidXNlciI6MCwiZ3JvdXBzIjpbMCwtMV0sImZpbGUiOiJmaWxlYWRtaW4vQUdFU18yMDIyLzJfTUVOU0NIL1NjaHdlcnB1bmt0ZS9MZWJlbnNtaXR0ZWxrb250cm9sbGUvUGZsYW56bGljaGVfTGViZW5zbWl0dGVsLzIwMjMvQS0wMDctMjNfVmVya2VocnNmXHUwMGU0aGlna2VpdF92b25fU3BlemlhbFx1MDBmNmxlbi5wZGYiLCJwYWdlIjoyMjgzfQ.fVM05K9PfH2_Q1N8Mx9u7rEs5SmFF_j5hYdXEGVhz6Y/A-007-23_Verkehrsf%C3%A4higkeit_von_Spezial%C3%B6len.pdf
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL https://www.ages.at/mensch/schwerpunkte/schwerpunktaktionen/detail/verkehrsfaehigkeit-von-spezialoelen-1
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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