食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06230690149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、鉄に関する耐容上限摂取量(UL)の更新における準備作業を説明する外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2024年2月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月16日、鉄に関する耐容上限摂取量(UL)の更新における準備作業を説明する外部委託機関(※訳注)による科学的報告書(2024年2月13日承認、235ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2024.EN-8661)を公表した。概要は以下のとおり。
 鉄に関するULの評価の準備作業においてEFSAを支援するために、専用の「高水準の」手順書は開発された。主要なエビデンス群の解釈に関連する文脈上のエビデンスを収集するために6件の系統的レビュー(SR)及び8件のナラティブレビュー(narrative review(NR))が実施された。
 鉄の摂取と血清フェリチン(s-ferritin)に関するSRにおいて、35件の研究のエビデンス評価は全体として低~中程度のバイアスのリスク(RoB)を明らかにした。諸研究では、鉄の過負荷を示すために血清フェリチン110~400 μg/Lの範囲の閾値を提案したが、結果は様々であり、因果関係を示すエビデンスは不十分である。
 消化器系(GI)の副作用に関するSRにおいて、58件の適格な研究は下痢、吐き気、嘔吐に関して一貫しない結果を示した。GI症状の発生と重症度は、鉄の濃度、サプリメントの種類、同時に供された製剤及びタイミング等の要素に依存する可能性がある。
 鉄の高摂取と小児の成長に関するSRは、31件の適格な研究から構成された。16件の適格な研究のデータは、鉄の補給は身長の伸びにも体重増加にも影響しないことを明らかにした。
 鉄の高摂取と妊娠転帰に関するSRに関して、エビデンス評価は18件の研究を対象にした。母体の鉄の補給は乳児の出生時体重に有害影響を及ぼさないことが明らかになった。
 鉄の高摂取と2型糖尿病(T2D)や妊娠糖尿病(GDM)のリスクとの間の用量反応関係のエビデンスを特定するために2件のSRが実施された。主として観察研究から全部で4,685件の記録が特定された。T2Dに関連する14件の適格な研究のRoBは低かった。利用可能なRoBは、食事又はサプリメントによる鉄の摂取の増加にともなうT2Dのリスクの増加を示さなかった。利用可能なデータは、鉄の高摂取にともなうGDMのリスクの増加を示唆しなかった。
(※訳注)外部委託機関: University of Oslo, Karolinska Institutet, University of Helsinki, University of Iceland, and University of Copenhagen
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8661
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