食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06230510164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、2022年のオランダにおける食品由来病原体の疾病負荷に関する報告書を公表
資料日付 2024年2月19日
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分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は2月19日、2022年のオランダにおける食品由来病原体の疾病負荷に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 RIVMは毎年、胃腸感染症の罹患者数や死亡者数を調査している。この目的のために、RIVMはこのような感染症の原因となりうる14の病原体(※訳注)を調べている。これらの病原体は、主に食品を介して伝播する(約41%)。人々は、環境中で(例えば地表水を介して)、又は動物や他人を介してこれらの病原体と接触することもある。
 これら14の病原体による疾病負荷は、2021年及び2020年よりも高かったが、新型コロナウイルスの世界的大流行(COVID-19 pandemic)が始まった年である2019年よりは依然として少し低かった。この増加は、疾病負荷がCOVID-19流行以前の水準にほぼ戻ったことを意味する。
 疾病負荷は、障害や早期死亡によって失われる健康な生存年数を表す国際的な指標であるDALYs(障害調整生存年)で表される。2022年にこの14の病原体によって生じたDALYsの総数(10,000 DALYs)は、2021年(9,100 DALYs)及び2020年(7,300 DALYs)よりも高かったが、2019年(11,000 DALYs)よりもわずかに低かった。2022年における食品由来病原体に起因する疾病負荷の割合は、4,300 DALYsと推定された。これは、2021年(4,200 DALYs)及び2020年(3,600 DALYs)比で若干増加したが、2019年(4,600 DALYs)よりはわずかに低かった。
 2022年の疾病負荷関連の総費用は、4億7,800万ユーロと推定された。これは、2021年(3億9,700万ユーロ)及び2020年(3億1,700万ユーロ)よりもはるかに高いが、2019年(4億8,000万ユーロ)よりはわずかに低かった。この推定費用には、入院等の直接医療費のほか、交通費等の患者やその家族が負担する費用も含まれる。また、長期欠勤等により他の部門で発生する費用も含まれる。2022年に食品由来病原体に起因する胃腸感染症により生じた費用(2億100万ユーロ)は、2021年(1億8,900万ユーロ)及び2020年(1億7,300万ユーロ)比で増加したが、2019年(2億800万ユーロ)よりはわずかに低かった。
 本調査は、オランダ健康・福祉・スポーツ省(VWS)が委託したものである。調査結果は、疾病負荷及び食品由来病原体による様々なヒトへの感染経路についての洞察を政策立案者に提供する。また、本調査により食品媒介感染症による疾病負荷や関連費用の経時的な傾向をモニタリングすることもできる。
(※訳注)カンピロバクター属菌、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157、サルモネラ属菌、リステリア・モノサイトゲネス、セレウス菌、ウエルシュ菌、黄色ブドウ球菌、ノロウイルス、ロタウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、クリプトスポリジウム属原虫、ジアルジア属原虫、トキソプラズマ・ゴンディ
 当該報告書(44ページ、英語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2023-0400.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/burden-of-disease-of-food-related-pathogens-in-netherlands-in-2022
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