食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06230090314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、報告書(012/2024)「果物・野菜中のPFAS有効成分を含む植物保護製剤の残留:健康リスクはあるか?」を公表 |
資料日付 | 2024年2月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月29日、報告書(012/2024)「果物・野菜中のPFAS有効成分を含む植物保護剤の残留:健康リスクはあるか?」を公表した。概要は以下のとおり。 現在、欧州で取引されている果物や野菜においてPFAS植物保護製剤有効成分の使用が増加しているとの報道が散見される。 BfRは、これについて以下のとおりコメントする。 植物保護製剤有効成分は、承認される前に、欧州レベルで包括的に試験され、起こりうるリスクについて評価される。意図されたとおりに使用された場合、健康への悪影響は予想されない。植物保護製剤が適切に使用されたとしても、収穫された農作物やそれらから生産された食品から残留物が検出される可能性は十分にある。これは予想されることであり、そのために最大残留基準値(MRL)を設定することで、製品の製造工程や安全性評価の際に明確に考慮されている。 メディアでは、植物保護製剤有効成分の具体的な濃度は公表されていない。容認されたMRLの超過も報告されていない。したがって、入手可能なデータに基づいて消費者のリスク評価を行うことはできない。植物保護製剤有効成分が検出されただけでは、そのリスクについて何ら声明を出すことはできない。 BfRは、植物保護製剤有効成分が意図されたとおり使用された場合、健康への悪影響は予想されないという評価を支持している。 ・植物保護製剤有効成分としてのパーフルオロおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS) PFASのグループは、分解性や効果などの性質が大きく異なる少なくとも1万種類の物質で構成されている。これらの物質の一部は、医薬品、殺生物剤、農薬の有効成分としても使用されている。しかし、これらの分野で使用するためには、管轄する欧州のリスク管理当局による承認(医薬品の場合は、認可)が前提条件となる。 ・承認された有効成分は、試験されている。 承認プロセスにおいて、いわゆるPFAS有効成分を含むすべての植物保護製剤有効成分およびそれらの代謝物(変換生成物)は、承認される前に欧州レベルで包括的に試験され、健康リスクの可能性について評価される。ヒトの健康への影響に加え、環境への影響、特に残留性(分解性、ある物質が環境中にどれくらいの期間残留するかという問題)、生物蓄積性(環境から物質が吸収され、生物に蓄積されることを表す)と毒性(生物への有害な影響)についても試験される。MRLは、植物保護製剤の承認手続きおよびその後の認可手続きにおける試験の一環として、個々の有効成分と作物植物の組み合わせについても設定される。包括的な試験により、認可された植物保護製剤は意図されたとおりに使用された場合、健康への悪影響はないと予測される。 ・残留物は、予想される。 植物保護製剤が適切に使用されていても、収穫された作物やそれらから生産された食品から農薬の残留が検出されることがある。これは予想されることであり、そのためにMRLを設定することで、製品の製造工程や安全性評価において明確に考慮されている。したがって、原則として、少量であれば健康に悪影響を及ぼすことはない。現在の知見によると、これはいわゆるPFASと呼ばれる農薬有効成分が1つの食品などに数種類残留している場合にもあてはまる。 ・メディアで報道された数値では、リスク評価はできない。 メディアで発表された数値は、科学的なリスク評価には不十分である。果物や野菜に含まれるPFAS農薬有効成分の検出は増加しているが、個々の食品で検出される濃度がどの程度高いか、MRLを超過しているのかを示す定量分析データはない。分析方法に関しても、分析結果を分類するための定量限界や検出限界、検査された物質のスペクトルの経時変化の提示が完全に欠落している。 これらの食品を介した消費者のばく露レベルは計算できず、個々の有効成分の許容一日摂取量(ADI)のような、健康影響に基づく指標値(HBGV)も推定できないため、これらに基づいて健康リスクを評価することはできない。したがって、消費者の健康リスクを示すエビデンスはない。 PFASの詳細情報は、BfRウェブサイトの次のURLにて入手可能。 ・食品と環境中のPFAS https://www.bfr.bund.de/de/gekommen__um_zu_bleiben__per__und_polyfluorierte_alkylsubstanzen__pfas__in_lebensmitteln_und_der_umwelt-242936.html ・消費者の安全と残留農薬 https://www.bfr.bund.de/de/verbrauchersicherheit_und_pflanzenschutzmittelrueckstaende-70194.html ・植物保護製剤 https://www.bfr.bund.de/de/pflanzenschutzmittel-240.htm |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/cm/343/rueckstaende-von-pflanzenschutzmitteln-mit-pfas-wirkstoffen-in-obst-und-gemuese-besteht-ein-gesundheitliches-risiko.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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