食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06220500328
タイトル 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、欧州における豚及びイノシシのアフリカ豚熱の発生評価を更新
資料日付 2024年1月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は1月30日、欧州における豚及びイノシシのアフリカ豚熱の発生評価を更新した。疾病発生評価#34(2024年1月25日付)の概要は以下のとおり。
1. 疾病報告
 欧州で養豚及び野生イノシシにおいてアフリカ豚熱(ASF)の報告が続いている。前回の報告(2023年8月15日(欧州)及び2023年9月8日(スウェーデンのみ))以降、モンテネグロで初めて野生イノシシにおけるASFの症例が報告された。夏から秋にかけて、バルカン半島諸国全域、特にボスニア・ヘルツェゴビナで養豚のASF発生事例の著しい増加が報告されている。野生イノシシの年間報告症例の増加が冬季においてもイタリア、ラトビア及びポーランドなど一部の国でも観察されている。
 養豚におけるASF発生事例の増加は、以前にも夏から秋にかけて欧州全土で発生している。野生イノシシでの報告はより多様であるが、一般的に冬期の増加が観察されている。季節的な増加の一因となっている可能性のある伝播経路には、汚染された衣服の着用、汚染された狩猟用具の使用又は感染個体の食肉の不法な廃棄など、人に関連した活動が含まれる。また、(養豚における夏期・秋期のASF発生数増加の一因として)特に収穫期には農場近辺の穀物残渣が野生イノシシをひきつける可能性があるなど、野生イノシシとの接触機会の増加がある。野生イノシシの間では、特に繁殖期のイノシシが数多く集まる時期の個体群動態が季節的な増加(野生イノシシの冬期のASF発生数増加)に寄与する可能性のある要因として挙げられる。 (中略)
2. 疾病発生データ(省略)
3. 状況評価(省略)
4. 結論(抜粋)
 モンテネグロへの野生イノシシのASF拡大は新たな展開であるが、周辺国のASFの存在を考慮すれば驚くべきことではない。モンテネグロは欧州委員会のASF規制の対象外であり、英国は食肉製品の加熱処理などリスク軽減のための輸入規制を実施している。
 スウェーデンにおける野生イノシシへのASFの侵入は、地理的に大きくジャンプした(large geographical jump)もので、予期しないものであり、感染発生地域から遠く離れた新たな地域にウイルスが侵入する能力を改めて示している。スウェーデンではこれまで、柵の設置、個体数削減、移動制限及び監視などの対策がとられ、当該疾病は局地的な区域に封じ込められたとみられる。
 欧州東部の大部分及びイタリア北部において、ASFは野生イノシシの間で依然として循環している。2022年には養豚での感染発生件数及び野生イノシシでの症例報告数は顕著に減少した一方、初めて、欧州の養豚での感染発生は顕著に増加した。2023年夏、欧州ではASF発生報告が大幅に増加し、1,000件近くに達した。これは、欧州における養豚のASF発生報告数としては近年最多であり、ボスニア・ヘルツェゴビナ及びクロアチアにおける養豚群を介した疾病の急拡大がその原因となった。これらの国々での発生件数は前例のないものであるが、これらの国と英国との貿易はごくわずかである。また、ASFが発生したEU加盟国及びその他の国々に関しては、輸入制限が設けられている。これらは、ASFの影響を受けている地域からの豚生体や豚肉製品の輸出品を制限したり、リスクを軽減するために加熱処理などの緩和措置を講じたりするものである。
 冬期における野生イノシシの症例数の増加は、欧州で例年見られる11月から1月にかけての季節的な増加と一致している。しかし、イタリア北部の新たな地域へのASFの拡大は依然として懸念事項であり、我々は状況を注意深く監視する。(以下略)
5. 著者(省略)
6. 参考文献(省略)
 当該文書(14ページ)は以下のURLから入手可能。
https://assets.publishing.service.gov.uk/media/65b92d78ee7d4900139849e2/25_January_2024_African_swine_fever_in_Europe.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/publications/african-swine-fever-in-pigs-and-boars-in-europe
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