食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06220490301 |
| タイトル | 論文紹介:「現場からの手記:早期の協力活動によるSalmonella Typhimurium集団感染と国内栽培のカンタロープメロンとの迅速な関連付け(米国、2022年)」 |
| 資料日付 | 2024年2月8日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | MMWR(2024, 73(5):114-115、doi: 10.15585/mmwr.mm7305a5)に掲載された論文「現場からの手記:早期の協力活動によるSalmonella Typhimurium集団感染と国内栽培のカンタロープメロンとの迅速な関連付け(米国、2022年)(Notes from the Field: Rapidly Linking an Outbreak of Salmonella Typhimurium Infections to Domestically Grown Cantaloupes Through Early Collaboration - United States, 2022)、著者C Schwensohn (Division of Foodborne, Waterborne, and Environmental Diseases, National Center for Emerging and Zoonotic Infectious Diseases, CDC, 米国)ら」の概要は以下のとおり。 ・イントロダクション 2020年、連邦及び州の規制当局は、メロンの喫食に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に対応するため、中西部のメロン農場で環境検査を実施した。環境検体からサルモネラ属菌が検出され、全ゲノムシークエンス解析(WGS)が実施された。CDCの食中毒サーベイランスのための分子サブタイピングネットワークであるPulseNetを使用し、環境検体のサルモネラ分離株と患者由来の分離株との間の遺伝的関係を評価した。環境検査で同定されたSalmonella Typhimuriumは、過去数年間の感染者と関連し、その発生は季節性のパターンを示した。この環境分離株は2020年の集団感染の患者には関連付けられなかったが、過去数年間の夏季に感染の発生が増加するパターンから、今後集団感染を引き起こす可能性のある残存性(persistent)のサルモネラ属菌のレゼルボア(reservoir)が存在する可能性が懸念された。調査の結果、メロンの栽培期間が短いことが課題であることが判明した。集団感染が検出され、疫学的及び遡及調査によるエビデンスが収集され、農場が特定される頃には栽培シーズンは終わり、メロンはもはや市場に出回っていない。この課題を克服するため、2022年に米国疾病管理予防センター(CDC)は、即時の追跡調査に向けて2020年の環境分離株に遺伝的に関連するサルモネラ属菌感染症例をすべて特定するために、米国食品医薬品庁(FDA)及び州並びに地方の保健・農業当局と協力した。メロンの栽培シーズンが終わる前に、できるだけ早くメロンへのばく露源を特定するため、標準化された質問票を用いた患者の聞き取り調査が行われた。 ・調査と結果 2022年8月4日、PulseNetは、WGSにより2020年の環境分離株とアレルの差異が7以内の遺伝的に近縁なS. Typhimuriumによる感染者12名を特定した。症例は、2022年7月7日~9月11日に発生した、アレルの差異が10以内の2020年分離株と近縁な分離株による感染者と定義された。2022年に合計で11州から87例の集団感染症例が特定された。患者の年齢中央値は65歳(範囲=1~93歳)であり、患者の67%は女性であった。32人(37%)の患者が入院し、死亡者はいなかった。 集団感染の検出を受け、調査担当者は州及び地方当局と協力して、過去の集団感染調査に基づき疑わしい感染源であったカンタロープ及びスイカへのばく露を評価した。2022年の患者のカンタロープの喫食は、FoodNetで実施された健康な人々を対象とした2018~2019年の調査結果(29%)よりも、有意に多く(47人中36人、77%)報告された。FDAは、患者が購入したカンタロープの出所を、2020年のサルモネラ属菌環境分離株が同定された場所に近い共通の地理的地域まで遡及した。2022年8月25日までに、疫学データ及び遡及調査データ、並びに2020年環境分離株との近縁性から、中西部で栽培されたカンタロープが集団感染の発生源である可能性が高いことが示された。カンタロープが感染源と特定された時点で、2022年のカンタロープの栽培シーズン(5月~7月)はすでに終了していた。そのため、汚染されたメロンが市場に出回っている可能性は低く、したがって、継続的な食中毒のリスクはなくなっていたため、リコールは実施されなかった。2022年は、集団感染の検出からメロンが原因である可能性が高いと判断されるまでの期間が、2020年の集団感染調査の場合(2020年9月18日~2020年10月23日)と比べて14日短かった。 ・予備的結論と対策 汚染されたメロンによる食中毒のリスクは、明確な公衆衛生対策が講じられる前に終息したが、今回の調査により、WGSベースのサーベイランスと州及び地方当局による迅速な疫学データ収集とを組み合わせ、集団感染の検出と対応までの時間をいかに短縮できるかが明らかになった。集団感染の検出から感染源特定までの期間は、2020年の集団感染時と比較して、2022年では2週間短縮された。この期間短縮は、2020年の環境分離株による感染が確認された後、パートナー機関と協力し、食品ばく露を迅速に評価するための準備を行ったことによるものである。将来的には、これらの活動は、前向きのメロンの検体採取及びサルモネラ属菌検査を組み合わせることで、メロンに関連した集団感染株をより早く特定し、可能性の高い発生源を迅速に絞り込むことで集団感染調査をさらに高速化できるかもしれない。本報告で詳述した戦略により、将来の集団感染において公衆衛生対策が講じられる可能性が高まるだろう。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | MMWR(2024, 73(5):114-115) |
| URL | https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/73/wr/mm7305a5.htm |
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