食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06210770149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、セリアック病を誘発するタンパク質の性質に関する有害転帰経路の系統的な文献レビューに関する準備作業を実施した外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2024年1月17日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月17日、セリアック病(CD)を誘発するタンパク質の性質に関する有害転帰経路(AOP)の系統的な文献レビューに関する準備作業を実施した外部委託機関(※訳注1)による科学的報告書(2023年11月28日承認、82ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2024.EN-8570)を公表した。概要は以下のとおり。
 PROSPERO(International prospective register of systematic reviews)(※訳注2)(CRD42023412241)に登録され、EFSAのガイドラインと系統的レビューに関するPRISMA (the Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analyses)ステートメント(※訳注3)を遵守した系統的文献レビュー(SR)は、CDを誘発するタンパク質の性質に関するAOPの研究の抽出のために実施された。
 CDに関する有害転帰経路(AOP)を提案するためにサマリーテーブルが使用された。この調査により、グルテン、グルテン以外のタンパク質、細菌ペプチド(bacterial peptides)、ウイルスペプチド(viral peptides)及び55 KDaの自己抗体が様々な分子開始イベント(molecular initiating events (MIEs))において役割を果たし、グルテンタンパク質が最も一般的なイニシエーター(initiator)であることが判明した。さらに、様々なMIEの結果得られたAOPにはいくつかの共通の特徴が確認され、顕著な繰り返しパターンを持つ構造相同性(structural mimicry)、すなわち、外来のタンパク質やペプチドがグルテンと似た構造を持つ特徴が現出した。この研究では、TFIIA(transcription factor II A (TFIIA))タンパク質とグリアジン(gliadin)の類似性、グルテン反応性T細胞が細菌ペプチドに反応する能力、及びCD患者における抗トランスグルタミナーゼIgA抗体によるウイルスタンパク質の同定が強調された。これらの観察では、CDは遺伝要因と環境要因との間の複雑な相互作用であり、構造相同性がこれらの要因を結び付け、CD患者における自己免疫反応に寄与すると強調した。
 この報告書は、経済協力開発機構(OECD)が定義した原則に沿って、特にバイアスのリスク(RoB)の評価とデータ報告に関して、CDを誘発するタンパク質に関連する統合AOPの開発への道筋を支援することを目的としている。
(※訳注1)外部委託機関:Innovamol Srl, Modena, ItalyとNational Institute of Gastroenterology Research Hospital ? IRCCS ”S. de Bellis”,Castellana Grotte (BA), Italyのコンソーシアム
(※訳注2)PROSPEROについては以下のURLから閲覧可能。
https://www.crd.york.ac.uk/PROSPERO/
(※訳注3)PRISMA statementについては以下のURLから閲覧可能。
http://www.prisma-statement.org/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8570
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