食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06210750314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、植物性食品のレクチンで病気になるか?に関する情報を公開
資料日付 2024年1月23日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は1月23日、植物性食品のレクチンで病気になるか?に関する情報を公開した。概要は以下のとおり。
 豆類であれ、野菜であれ、果物であれ、多くの植物性食品にはレクチンが含まれている。これらの物質は植物を病気や害虫から守る働きがある。しかし、ヒトにとっては有害である可能性もある。それには、レクチンの量と種類が決め手となる。適度に摂取すれば、ほとんどのレクチンは無害である。しかし、生の豆類に含まれるレクチンのファシン(Lektin Phasin)には健康上のリスクがある。赤血球を凝集させ、胃腸障害を引き起こす可能性がある。大量に摂取すると、極端な場合、命にかかわることさえある。BfR副所長であるTanja Schwerdtle教授は、「良いニュースは、レクチンは熱によって破壊される可能性があることである。したがって、豆類は常に推奨される調理法に従う必要がある」と述べている。
 生の豆類は沸騰したお湯で30分以上煮る。乾燥豆類は少なくとも5時間浸漬させた後、浸漬水を捨て、新鮮な水で調理する。穏やかに蒸す等の優しい調理法はほとんどの豆類には適さない。スナップエンドウやえんどう豆はレクチンの含有量がごくわずかであるため例外である。適度に生で摂食可能である。これは、トマト、マッシュルーム、バナナ等、レクチンを含有する他の多くの食品にも当てはまる。
 レクチンの望ましくない影響は、主に豆類の間違った調理法のために起こる。例えば、現代の調理法において、野菜は穏やかに加熱調理されることが多いが、これにより野菜の食感が残り、ビタミンが失われにくい。しかし、豆類、ひよこ豆、レンズ豆等を調理する際には、十分な加熱と調理時間が重要である。例えば、インゲン豆の種やさやにはレクチンのファシンが含まれている。生の種子を少し食べただけで、腹痛や吐き気が起こることが多い。ひどい場合は、血の混じった下痢、発熱、血圧低下が起こることもある。症状が出るかどうか、どの程度重症かは個人差が大きい。特に子供は体重が少ないためリスクが大きい。
 しかし、低レクチン食のために植物性食品を避けるのは良いことではない。野菜、果物、十分に加熱調理された豆類等、多品種のメニューにより、貴重なビタミン、ミネラル、食物繊維を摂取することができる。
 レクチンに関する詳しい情報はBfRの以下のウェブサイトから入手可能。
 ・BfRプレスリリース、豆類は加熱調理後に摂食すべき
https://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2021/32/bohnen_nur_gegart_geniessen-277639.html
 ・植物性食品に含まれるレクチンに関するBfRの意見表明: 健康上のリスクはあるか?
https://www.bfr.bund.de/cm/343/lektine-in-pflanzenbasierten-lebensmitteln-gibt-es-ein-gesundheitliches-risiko.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2024/02/krank_durch_lektine_in_pflanzenkost_-314318.html
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