食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06210400470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第3週号(1月14日~20日)において、クロノバクター・サカザキによる汚染の可能性があるためリコール対象となった医療用途の乳児用調製乳に関する最新情報を提供
資料日付 2024年1月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1月19日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第3週号(1月14日~20日)において、クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii)による汚染の可能性があるためリコール対象となった医療用途の乳児用調製乳に関する最新情報を提供した。概要は以下のとおり。
・概要
 2024年1月初旬、EUの数か国(ベルギー、アイルランド、ポーランド及びスペイン)は、クロノバクター・サカザキによる汚染の可能性があるとして、米国で製造されたReckitt/Mead Johnson Nutrition社の「Nutramigen低アレルギー性乳児用調製粉乳製品(Nutramigen Hypoallergenic Powdered Infant Formula Products)」の複数バッチのリコールを公表した。当該製造業者は2023年12月29日に、イスラエルの所定の国境検査で同調製粉乳からクロノバクター・サカザキが検出されたことを受け、大半が米国で販売された同製品675,030缶以上を自主回収した。これらのバッチの使用期限は2025年である。また、以下の非EU/EEA国でもリコールが行われた:アルゼンチン、ベリーズ、カナダ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、イスラエル、ジャマイカ、メキシコ、ニカラグア、ペルー、英国、米国及びベネズエラ。本製品は乳児用の特別医療用製品であり、処方箋なしで販売され、大豆及び/又は牛乳に対するアレルギーのある乳児向けのものである。当該製品は他のEU/EEA諸国でも販売されている可能性があるが、対象のバッチが他の国で入手可能かどうかは現在のところ不明である。現在まで、当該製品に関連したクロノバクター・サカザキの感染によるヒト症例は報告されていない。
・背景
 クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii(以前の名称はEnterobacter sakazakii))は、環境中に自然に存在し、非常に乾燥した場所でも生存可能な細菌である。当該細菌への感染はまれであるが、乳児においては敗血症及び/又は髄膜炎を引き起こし、命に係わることがある。新生児、未熟児、免疫機能が脆弱な乳児は特に感染しやすい。このような理由から、EUでは、生後6か月未満の乳児を対象とした特別医療用途の乳児用乾燥調製乳及び乾燥食品の製造において、クロノバクター・サカザキの存在を監視することが義務付けられている(欧州委員会規則(EC)2073/2005)。
・ECDCの評価
 クロノバクター・サカザキ陽性と判定されたバッチ及び追加のバッチは現在、通常の手法により回収中である。(当該食品の)対象の消費者集団は感受性が高く、感染すると重篤な又は生命を脅かす症状を引き起こす危険性がある。現在までに症例は検出されていないが、当該製品の保存可能期間(shelf-life)は長い。したがって、リコール情報を、医師や看護師だけでなく、当該製品を家庭で所有する可能性のある保護者にも届けることが重要である。
・行動
 ECDCは疫学的情報収集監視活動並びに食品及び水由来ネットワークを通して当該事例を監視している。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/communicable-disease-threats-report-week-3-2024_0.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-14-20-january-2024-week-3
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