食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06210150464
タイトル オーストリア保健食品安全局(AGES)、残留物管理計画を公表
資料日付 2024年1月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健食品安全局は1月2日、残留物管理計画を公表した。概要は以下のとおり。
 動物由来の食品に薬理活性物質が残留しているかどうかをモニタリングすることは、消費者の健康を守るために不可欠なことである。
 国家残留物管理計画(NRCP)は重要なモニタリング手段である。
 NRCPは、EU全域で調和のとれたプログラムの一部であり、このプログラムのもとで、生きた動物および動物製品が薬理活性物質の残留検査を受けている。NRCPの目的は、禁止または未承認の物質(環境ホルモン、植物保護製剤など)の違法使用を検出し、承認された有効成分(動物用医薬品、殺虫剤など)の使用を法律に従ってモニタリングすることである。
 この計画は毎年作成され、検査対象となる家畜または畜産物の数、検体採取、検査項目、使用される分析方法に関する正確な仕様が記載されている。検体の地域割り当てと検体採取は、連邦各州の責任である。これらは、公的な獣医学的および食品検査の一環として、地方および地域の事情を考慮して実施される。薬理活性物質の使用が無許可または規制に反していると疑われる場合は、追加検査が実施され、検体が採取される。
 家畜検査では血液、尿、毛、飼料が、と畜検査では動物組織(筋肉、肝臓、腎臓、腎臓脂肪)、血液、尿が、また牛乳、卵、蜂蜜などの一次家畜生産からの検体が検査される。
 検査プログラム
 検査プログラムによれば、NRCPの一環として、以下の物質群の残留物が検査される。
 ・スチルベン(stilbene)、抗甲状腺薬(thyrostatic agent)、ステロイド(steroid)、レゾルシル酸ラクトン(resorcylic acid lactones)、β-アゴニスト(β-agonist)などの同化作用(anabolic effect)のある禁止物質
 ・クロラムフェニコール(chloramphenicol)、ニトロフラン(nitrofuran)、ニトロイミダゾール(nitroimidazole)などの禁止動物用医薬品
 ・有効成分群の抗菌物質のうち未承認薬理活性物質、抗コクシジウム剤、抗寄生虫薬、鎮静剤、抗炎症物質、染料、植物保護製剤
 ・抗菌物質、抗寄生虫剤、殺虫剤、殺菌剤、鎮静剤、非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ステロイド、抗コクシジウム剤などの認可物質
 分析対象となる物質の選定は、基本的にEUの法律によって決定される。しかし、各加盟国レベルでのリスクに基づく特定事項はNRCPの設計に組み込むことが可能であり、またそうすべきである。
 2023年以降、新しいEU規則に基づいて、薬理活性物質の残留管理に関する3つの個別計画を作成しなければばらない。
 ・リスクに基づく計画
 ・サーベイランス計画
 ・輸入サンプリング計画
 NRCPと分析結果の両方が、欧州委員会と欧州食品安全機関(EFSA)に提出されなければならない。
 NRCPの結果
 2022年には、検査予定の9,483検体のうち44検体で残留物や汚染物質が検出され、制限値を超えたり、未認可あるいは禁止物質が検出された。これは、全体の0.5%に相当する。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL https://www.ages.at/forschung/wissen-aktuell/detail/rueckstandskontrollplan
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。