食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06200290547 |
| タイトル | チリ食品安全局(ACHIPIA)、アスパルテームに関するリスク評価を公表 |
| 資料日付 | 2024年1月17日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | チリ食品安全局(ACHIPIA)は、アスパルテームに関するリスク評価を公表した(INFORMATIVO CIENTIFICO No.4/2024、公表日記載なし)。概要は以下のとおり(以下、抜粋)。 「アスパルテームに関する規則：チリにおける許容一日摂取量(ADI)」 チリ食品衛生規則(Reglamento Sanitario de los Alimentos：RSA)によると、認可されている非栄養性甘味料(NNS)は8種類存在する。アスパルテームの場合、そのADIは40 mg/kg体重/日であり、使用の際は表示上に、「フェニルケトン尿症患者(に対する告知)：これにはフェニルアラニンが含まれている」と目立つように記載しなければならない(チリ保健省(MINSAL)、2023年)。 ヒト又は動物を対象としたin vivoの臨床研究(Ashokら、2015年)では、アスパルテームの一日摂取量がADI以下又は同程度の場合で神経行動学的影響を示唆したものもあるが、現行のADIは一般集団にとって安全と考えられている。欧州食品安全機関(EFSA)の専門家は、あらゆる研究に基づき、最新の科学的意見書(2013年)において、アスパルテーム及びその分解物(代謝物)は、現在のばく露レベルではヒトの摂取に対して安全であると結論した。 「チリ国民における食事性ばく露評価」 2021年、ACHIPIAはEFSA及びドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の専門家と共同で、チリ保健省から要請を受けた「チリ国民が摂取する食品中の甘味料への慢性的な食事性ばく露の評価」を完了した。その結果、どの年齢層においても、評価された4種類の甘味料(アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロース、ステビオール配糖体)のそれぞれのADIは超過されていないことが示された(ACHIPIA、2021年)。 しかしながら、食品の摂取に関するデータは、2010年に実施された全国食品消費調査(ENCA)から抽出したものであり、摂取パターンは経時的に変化している可能性があること、並びに本研究で評価した食品は、市場で入手可能な甘味料を含む食品及び/又はチリ国民が摂取する食品(例えば、果物の缶詰、アイスクリーム、卓上甘味料等) の総数とは一致しないこと等から、このような性質のあらゆる評価と同様に、本研究にもADIの過小評価につながる可能性のある不確実性がある。 このような理由から、食品表示及び広告に関する法律(Ley)20,606の施行にあたり、一部の食品グループでは最近、品質変更を実施することとなり、特に2～9歳の子供、及び糖尿病、フェニルケトン尿症、肥満等の患者においては、これらの食品添加物に関するサーベイランスを継続することが勧告された(ACHIPIA, 2021)。 「結論」 国連食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門会議(JECFA)が実施したリスク評価では、アスパルテームへの食事性ばく露は、がん又は2型糖尿病と決定的に関連づけられるものではないと結論され、ADIは40 mg/kg体重/日と再確認された。 国際がん研究機関(IARC)は、「おそらく発がん性がある」と分類しているが(レッドミートと同じ分類)、この分類は入手可能な科学的エビデンスに関する確実性のレベルの尺度であり、ヒトの健康に対するリスクの尺度ではないことを強調することが重要である。 これまでの多くの前例に基づき、研究者たちは今のところ、アスパルテームの摂取及びアスパルテームのヒトの健康への潜在的な悪影響に関するエビデンスは依然として限られていると結論している。 アスパルテームがもたらす、あるいはもたらさない可能性のある影響について、より具体的なエビデンスを得ることができるよう、今後も研究を継続し、また、食品表示及び広告に関する法律20.606の施行後、パンデミック期やその他の要因もあり、食事パターン及びNNSの摂取量においては変化があった可能性が非常に高いことから、食品摂取に関する最新のデータを用いた国レベルでの新たなリスク評価を実施することも重要である。 当該評価書は以下のURLから閲覧可能(PDF、スペイン語、13ページ)。 https://www.achipia.gob.cl/wp-content/uploads/2024/01/Informativo-Cientifico-Nro-4-Aspartamo_v01-2024-1.pdf |
| 地域 | 中南米 |
| 国・地方 | チリ |
| 情報源（公的機関） | - |
| 情報源（報道） | チリ食品安全局(ACHIPIA) |
| URL | https://www.achipia.gob.cl/inicio/prensa-y-publicaciones/evaluaciones-de-riesgo/ |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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