食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06200160482 |
タイトル | 香港食物環境衛生署食物安全センター、リスク評価研究「食品中の多環芳香族炭化水素」の結果を公表 |
資料日付 | 2023年12月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 香港食物環境衛生署食物安全センターは12月28日、リスク評価研究「食品中の多環芳香族炭化水素」の結果について公表した。概要は以下のとおり。 1. 本研究は、地元市場で入手可能な特定の食品中の多環芳香族炭化水素(PAH)のレベルを測定することを目的としている。 2. PAHは2つ以上の芳香環が縮合した有機化合物の一種であり、主に有機物が十分に燃焼していないか、高温で分解して形成、または、さまざまな工業プロセスで生成される。PAHは、環境汚染により、または食品加工(例えば、乾燥及び燻製)または調理(グリル、ロースト、バーベキュー、ベーキングなど)中に形成された後に食物連鎖に入る可能性がある。非喫煙者にとって、食事はPAHへの主要なばく露経路である。 3. 研究によると、一部の PAHは遺伝毒性、発がん性があり、免疫系を抑制し、実験動物の発育に影響を与える。2005年、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、13 種類のPAHには明らかに発がん性と遺伝毒性があると結論した。一方、国際がん研究機関(IARC)は一部の PAHを評価し、ベンゾ[a]ピレン(BaP)をグループ1(ヒトに対して発がん性がある)に分類し、いくつかのPAHはグループ2A(おそらくヒトに対して発がん性がある)またはグループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)に分類している。 結果 4. 本研究では、300 個のサンプルが収集され分析された。サンプルの約74%(223)から少なくとも一種類の対象PAHが検出された。検出された主なPAHは、クリセン(CHR)(16.9%)、次にシクロペンタ[cd]ピレン (CPP)(14.4%)、及びベンゾ[c]フルオレン(BcFL)(11.2%)であった。収集されたサンプル全体におけるPAH の総レベルは、検出不能から120 μg/kgまでの範囲であった。PAH含有量を食品群別にみると、「香辛料」の平均含有量が最も高く、次いで「肉及び家きん」、「油脂」であった。第2回香港人口ベースの食品消費調査 から収集された食品消費データを総合すると、食品群「穀物及び製品」が、成人人口の食事によるPAHへのばく露の主な原因となっている。 5. さまざまなPAHの中でも、BaPはより注目に値する。PAH4(BaP、CHR、ベンズ[a]アントラセン(BaA)及びベンゾ[b]フルオランテン(BbFA)の合計)は、食品に欧州連合(EU)の優先管理PAH(本研究で対象となる16種類のPAHと同一)が含まれているかどうかの指標としてよく使用される。本研究で計算されたBaPとPAH4のばく露マージン(MOE)は共に10,000を超えており、香港の成人人口における現在の、食事由来のPAHへのばく露は公衆衛生上の懸念が低いことを示している。 本件調査に関する資料は以下のURLから入手可能。 1. 調査報告書 https://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/files/RA_PAH_74.pdf 2. プレスリリース https://www.cfs.gov.hk/sc_chi/press/20231228_10734.html |
地域 | アジア |
国・地方 | 香港 |
情報源(公的機関) | 香港食物環境衛生署食物安全センター |
情報源(報道) | 香港食物環境衛生署食物安全センター |
URL | https://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/programme_rafs_fc_01_49.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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