食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06190510301
タイトル 論文紹介:「フランスにおける1992年から2016年までの25年間にわたるプリオン病の前向きサーベイランス:流行の緩やかな減衰及び散発性プリオン病の観察の増加」
資料日付 2023年12月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (2023, 28(50):pii=2300101、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2023.28.50.2300101)に掲載された論文「フランスにおける1992年から2016年までの25年間にわたるプリオン病の前向きサーベイランス:流行の緩やかな減衰及び散発性プリオン病の観察の増加(Prospective 25-year surveillance of prion diseases in France, 1992 to 2016: a slow waning of epidemics and an increase in observed sporadic forms)、著者A Denouel (Paris Brain Institute (Institut du Cerveau, ICM), INSERM, CNRS, Assistance Publique-Hopitaux de Paris (AP-HP), Sorbonne Universite, フランス)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 プリオン病は稀な致死性疾患であり、1990年代初頭から繰り返し公衆衛生上の懸念として取りざたされてきた。フランスでは1992年に全国レベルのデータを提供するプリオン病アクティブサーベイランス・ネットワークが導入された。
・目的
 サーベイランスが実施されて以降の、フランスにおけるプリオン病の散発性、遺伝性及び感染性のプリオン病の疫学を記述することを目的とした。
・方法
 1992年1月から2016年12月までに届け出されたすべての疑い例(suspected case)、及びEuroCJDの基準に基づきプリオン病と確定(definite)診断又はその可能性が高い(probable)と診断され、当該期間中に死亡した症例を対象とした。人口統計学的データ、臨床データ、遺伝学的データ、神経病理学的データ及び生化学的データが収集された。
・結果
 合計で25,676例の疑い例の届け出があり、2,907人がプリオン病と診断された。その内訳は、散発性クロイツフェルト・ヤコブ病(sCJD)が2,510人(86%)、遺伝性プリオン病が240人(8%)、感染性プリオン病が157人(6%)であった。疑い例とsCJD症例は経時的に増加した。若いsCJD患者(50歳以下)は、50歳超の患者と比べて、分子サブタイプに関連する表現型の分布が異なっていた。他の欧州諸国と比較して、フランスでは成長ホルモン治療後の医原性CJD及び牛海綿状脳症に関連した変異型CJD(vCJD)の症例数が多かった(英国に次いで2番目)が、その数は時間の経過とともに徐々に減少した。
・結論
 感染性のCJDの減少が観察され、外因性プリオンへのヒトのばく露を制限する対策の有効性が示された。しかしながら、将来的なvCJDの発生に関する不確実性、シカ科動物の慢性消耗病の人獣共通感染症の可能性、フランスや他の国々で観察されたsCJDの増加傾向の点から、アクティブサーベイランスは必要である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance (2023, 28(50):pii=2300101)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2023.28.50.2300101
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