食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06180570475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)の安全性に関する意見書2件を公表
資料日付 2023年12月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月5日、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)の安全性に関する意見書2件を公表した。概要は以下のとおり。
・背景
 SDHIグループの物質は、ミトコンドリアに存在する酵素であるコハク酸脱水素酵素を阻害する。これらの物質は、殺菌剤として農業で使用されている。現在までに、11種類のSDHI物質が植物保護用途として欧州レベルで承認されている。
 2019年に研究者らが行った報告は、公衆衛生上の警告という結論を出さなかった意見書につながったが、これを受け、ANSESは以下について自ら補完的な評価を開始した。
・ばく露に関連するリスクの判断に使用される安全性の基準の見直し
・摂取によるSDHIの残留物へのばく露
 ANSESは今回、その結果を意見書2件として発表する。
・特定の毒性学的参照値(toxicological reference value: TRV)について変更を提案
 ANSESは、最新のデータを含む、入手可能な全てのデータに照らして、SDHIのTRVを再検討した。そのため、14種類のSDHI有効成分(欧州連合(EU)域内で承認された有効成分: 11種類、もはや認可されていない有効成分: 2種類、評価中の有効成分: 1種類)を検討し、39のTRVについて詳細な調査を行った。ミトコンドリアの毒性を引き起こす可能性のある作用様式(mode of action)を考慮することに、特に注意が払われた。
 ANSESが招集した専門家グループは、科学文献に発表されたデータ、及びSDHIを主成分とする植物保護製剤の承認申請の枠組みで提出され、同庁が利用できるようにしたドシエのデータをレビューした。専門家が実施した文献調査により、2021年の国立衛生医学研究所(Inserm)の集団的評価「農薬と健康」以降、追加の疫学データが確認されなかったことは注目に値する。
 ANSESが実施した評価は、既存の28のTRVを再検討していない。入手可能な科学的データを検討した結果、同庁は、分析対象の39のTRVのうち11について、現行の値を1.5~3.3の削減係数で緩やかに引き下げる調整を提案している。
 これらの調整案は、より一層の保護という方針に沿ったもので、関連有効成分の再評価の際に考慮されるように、ANSESが欧州レベルで提示する予定である。これらのTRVは、消費者、周辺住民、作業者、事業者の全てのばく露経路を検討し、リスク評価に使用される。評価の方法論は、急性及び慢性の健康影響を考慮に入れている。
 また、ANSESは、SDHIの作用様式とその健康影響の可能性に関する知見を継続的に充実させるために、方法論と研究に関する複数の勧告を表明する。
・食品を介したSDHI物質への累積ばく露
 ANSESは、同庁の評価(2019年)において、各SDHI物質に関連する慢性の食事性ばく露レベルは、各有効成分について個別に定められたTRVと比べて低いと結論していた。この分析を補完するために、同庁は食品を介した全てのSDHI物質への累積ばく露に関連するリスクを評価した。
 この評価は、EFSAが推奨する最新の方法論に準拠し、欧州レベルで発表された事例研究において特定された科学的・技術的進歩も考慮している。したがって、「最悪の場合」のシナリオとANSESが提案したTRVの調整の両方を含めて、二つの評価方法が適用された。
 得られた結果は、SDHIの全ての有効成分への累積ばく露量について、ANSESが下方修正したVTRを用いた場合も含めて、消費者の健康のための安全性の基準値(safety threshold)を超えていないことを示している。
 当該「SDHIグループの植物保護物質についてのデータ更新に関するANSESの意見書及び報告書」(376ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/VSR2019SA0202Ra.pdf
 当該「フランスの消費者のSDHIばく露の評価に関するANSESの意見書」(70ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/PHYTO2019SA0135.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/nouvelles-expertises-sdhi-produits-phytopharmaceutiques

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