食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06180190149 |
タイトル | EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)、燻製香料認可更新の安全性評価に関するQ&Aを公表 |
資料日付 | 2023年11月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)は11月16日、燻製香料認可更新の安全性評価に関するQ&Aを公表した。概要は以下のとおり。 燻製香料に同一の防腐機能はないが、食品に添加されると燻煙の風味を付与する。 EFSAは、該当する法律に従い、認可更新期限を迎える予定であった欧州連合(EU)市場に流通する 8 種類の燻製香料の安全性評価を実施した。 EFSA の香料に関する作業部会の部会長である Wim Mennes が、本作業の主な結果及び次のステップについて説明する。 ・「燻製香料はどのような食品に使用されているか?」 燻製香料は、従来の燻製加工の代替として、肉、魚、チーズ等の食品に添加される。 しかし、スープ、ソース、飲料、ポテトチップス、食用氷、菓子等の他の食品の香料としても使用できる。 ・「なぜEFSAはその安全性評価を行ったのか?」 EFSA の燻製香料に関する作業は EU 法によって規定されており、燻製香料には上市前の安全性評価が求められている。 また、現在流通しているものについては、認可期間終了前に再度評価を実施しなければならない。 今回評価された8製品は過去10年間EU市場に流通しており、申請者らは欧州委員会(EC)に対し、10年の更なる認可延長を求めている。現在 EU 市場に流通している他の 2製品については、申請者が認可更新を求めなかった。 ・「健康へのリスクにはどのようなものがあるのか?」 入手可能な科学的エビデンスに基づいて、8つの燻製香料のいずれについても遺伝毒性への懸念を排除できなかった。 遺伝毒性とは、化学物質が細胞の遺伝物質に損傷を与える能力である。 細胞内の遺伝情報の変化や突然変異は、がん及び遺伝性疾患等の発症リスクを高める可能性がある。 この種の毒性に、安全レベルを設けることはできない。 ・「EFSA は既にこれら燻製香料の評価を過去に行っているか?」 実施している。我々はEC及びEU加盟国による使用認可判断の決定に資するべく、2009年から2012年にわたり、これらの評価を行った。 その際、パネルは、提案された使用濃度における安全マージンが不十分であることから、ほとんどの製品に安全性への懸念があることを確認した。 これによりEC及びEU 加盟国は、申請者から提案された使用濃度を修正し、食品へのより限定的な使用を認めることとなった。 ・「今回は何が新しくなったのか?」 我々は、申請者から提出された新たなデータを評価するために最新の方法論を使用した。これは、更新された 2021 年の EFSA 科学的ガイダンスに記載されているものであるが、最初の評価の際には利用可能ではなかった。科学的ガイダンスでは、複合混合物(燻製香料等)の単一成分に遺伝毒性があると確認される場合は、混合物全体に遺伝毒性があるとみなすことを勧告している。 我々は、評価した燻製香料のうち 6つには遺伝毒性物質が含まれており、安全性への懸念があると結論した。また、残りの2つについては、データ不足のため安全性への懸念を排除できなかった。 ・「燻製香料に関するEFSAの勧告は、消費者にとって何を意味するものとなるか?」 一般に、遺伝毒性物質の摂取は、有害な影響のリスクを高める可能性がある。しかし、これらの影響が現れる可能性は、個人の遺伝や食習慣等の様々な要因によるものである。燻製香料で風味付けされた食品を摂取した結果、そのような有害な影響が発生する可能性について、EFSAによる調査は行われていない。ただし、EFSA が自らの評価に対して慎重なアプローチを採用していることは注目に値し、これはハザード及びリスクを推定するにあたり最悪のシナリオを考慮していることを意味するのである。 概してバランスの取れた食事は、食品リスクにさらされる可能性を低減する。肉、魚、野菜等の様々な食品によるバランスのとれた食事は、消費者の有害物質摂取の低減に役立つ可能性がある。 ・「今後の動向は?」 EC及びEU 加盟国は、現在流通している燻製香料に対する適切なリスク管理オプションに関する議論の一環として、EFSAの科学的勧告を慎重に検討する。 当該記事に関連する科学的意見書は以下のURLから閲覧可能。 ・燻製香料一次製品としてのFumokomp(SF-009)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8370 ・燻製香料一次製品としてのproFagus Smoke R709(SF-008)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8369 ・燻製香料一次製品としてのproFagus Smoke R714(SF-001)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8363 ・燻製香料一次製品としてのScansmoke SEF7525(SF-004)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8366 ・燻製香料一次製品としてのSmoke Concentrate 809045(SF-003)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8365 ・燻製香料一次製品としてのSmokEz C-10(SF-005)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8367 ・燻製香料一次製品としてのSmokEz Enviro-23(SF-006)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8368 ・燻製香料一次製品としてのZesti Smoke Code 10(SF-002)の認可更新に関する科学的意見書 https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8364 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/news/smoke-flavourings-qa-wim-mennes-efsas-working-group-chair-flavourings |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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