食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06180010298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、パーフルオロオクタン酸(PFOA)及びパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の発がん性を評価した旨を公表 (前半1/2)
資料日付 2023年12月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は12月1日、パーフルオロオクタン酸(PFOA)及びパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の発がん性を評価した旨を公表した。概要は以下のとおり。
 IARCは、PFOA及びPFOSの発がん性を評価した。
 2023年11月7日~14日にフランスのリヨンで開催される会合のために、IARCモノグラフ・プログラムによって11か国の国際的な専門家30人からなる作業部会が招集された。
 広範な既刊文献を徹底的にレビューした結果、作業部会はPFOAを「ヒトに対して発がん性がある」(グループ1)、またPFOSを「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」(グループ2B)に分類した。
 最終評価の要約は、The Lancet Oncology誌にオンラインで発表された。詳細な評価は、2024年にIARCモノグラフ第135巻として発表される予定である。
・評価結果
 作業部会は、PFOA及びPFOSのがんのハザード評価を行った。
 PFOAは、実験動物におけるがんの十分な証拠と、ばく露されたヒトにおける(エピジェネティックな変化及び免疫抑制に関する)有力な作用機序の証拠(mechanistic evidence)により、ヒトに対して発がん性がある(グループ1)。また、ヒトにおけるがんの限定的な証拠(腎細胞がん及び精巣がん)と、ヒトの初代細胞と実験系における有力な作用機序の証拠(エピジェネティックな変化と免疫抑制、他のいくつかの発がん性物質の主要な特性)もあった。
 PFOSは、ばく露されたヒトを含む試験系にわたる有力な作用機序の証拠(エピジェネティックな変化と免疫抑制、他のいくつかの発がん性物質の主要な特性)により、ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)。また、実験動物におけるがんの限定的な証拠と、ヒトにおけるがんに関する不十分な証拠もあった。
・PFOA及びPFOSへのばく露
 PFOA及びPFOSは環境中に遍在しており、最へき地にさえも存在している。特に食品包装、カーペット、建築資材、化粧品、調理器具、防水加工した衣類、泡消火剤等、幅広い製品に含まれており、他にも多くの工業用途がある。また、PFOAとPFOSは飲料水で見つかっており、特にこれらの物質が大規模に製造又は使用されている場所の近くで検出されている。
 ばく露量は、PFOAやPFOSの製造に携わる作業者、或いは他の製品の製造に当該化学物質を直接使用する作業者の間で最も高いと予想される。経皮ばく露の可能性はあるが、作業者の主なばく露経路は吸入であると考えられている。一部の国で当該化学物質の使用規制が発効したため、職業ばく露は減少した可能性があるが、規制を導入していない国々では継続している恐れがある。また、廃棄物処理におけるばく露は続いている。
 PFOAと、より大きな割合でPFOSが、一部の泡消火剤(水性膜形成泡(AFFF)としても知られる)に広く使用されており、特に空港や、軍の消防活動や訓練で使用されている。これらの用途でのPFOA及びPFOSの使用は、多くの国で禁止されているが、AFFFの古い在庫が使われる場合、消防士がPFOA及びPFOSにばく露される恐れがある。
 一般集団は、主に食品、飲料水を介してばく露され、また消費者製品を介してばく露される可能性がある。汚染された場所では、飲料水が一般集団の主なばく露源である。
・IARCモノグラフ分類(省略)
(※以下、Q&Aより抜粋)
1. PFOA/PFOSとは? (省略)
2. 評価結果は?(省略)
3. 作業部会はどのようにしてこれらの分類に至ったのか?(省略)
4. これらの化学物質は、以前にIARCモノグラフ・プログラムによって評価されたことがあるか?
 PFOAは以前、2014年に評価され、(ヒトにおけるがんに関する限定的な証拠によって)グループ2Bに分類された。PFOSは今回初めて評価された。
5. なぜPFOAは再評価されたのか?
 2020年~2024年のIARCモノグラフの優先事項を勧告する諮問グループ(※)は、IARCモノグラフ・プログラムがPFOAを高い優先度で再評価すべきであると勧告した。この勧告は、ヒトにおけるがんに関するいくつかの研究、予想された動物試験(animal bioassay)、作用機序のデータ(mechanistic data)に関する大量の科学文献から得られた新たな証拠の発表に基づいていた。
(※)当該諮問グループの報告書(316ページ)は以下のURLから閲覧可能。
https://monographs.iarc.who.int/wp-content/uploads/2019/10/IARCMonographs-AGReport-Priorities_2020-2024.pdf
6. PFOAの再評価に使用された重要な新証拠はあったのか?
 先のPFOAの評価以来、これらの化合物に対する関心と科学的研究が急増している。動物試験の数は先の評価以来ほぼ倍増し、ばく露されたヒトにおける研究を含む作用機序の研究(mechanistic studies)の数も大幅に増加した。また、主にPFOA及びPFOSへのばく露量が比較的少ない一般集団における、ヒトのがんに関する研究の数も大幅に増加している。例外的に作業部会自身が、イタリアのヴェネト地方の市町村別の平均血清PFOA濃度との関連で、精巣がんの指標である精巣摘除率の生態学的分析を実施した(※)。
※当該論文2件は以下のURLから閲覧可能。
https://sian.aulss9.veneto.it/index.cfm?method=mys.apridoc&iddoc=809 (イタリア語)
https://doi.org/10.1289/EHP5337

(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06180011298)
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-perfluorooctanoic-acid-pfoa-and-perfluorooctanesulfonic-acid-pfos/

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