食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06170380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「生鮮及び冷凍の果物、野菜並びにハーブ類(ffFVHs)のポストハーベストの取り扱い及び加工作業における水の使用に関連する微生物学的ハザード:パート1(集団感染データ解析、文献レビュー及び関係者へのアンケート)」と題する科学的意見書を公表
資料日付 2023年11月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月3日、「生鮮及び冷凍の果物、野菜並びにハーブ類(ffFVHs)のポストハーベストの取り扱い及び加工作業における水の使用に関連する微生物学的ハザード:パート1(集団感染データ解析、文献レビュー及び関係者へのアンケート)」と題する科学的意見書(111ページ、2023年9月27日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8332)を公表した。概要は以下のとおり。
 生鮮及び冷凍の果物、野菜並びにハーブ類(fresh and frozen Fruit, Vegetables and Herbs: ffFVHs)のポストハーベストの取り扱い及び加工作業で使用される水の汚染は、世界的な懸念事項である。この水に関連する最も重要な微生物ハザードには、リステリア・モノサイトゲネス、サルモネラ属菌、ヒト病原性大腸菌及び腸管ウイルスがあり、これらは欧州連合(EU)においてffFVHsに関連した複数の集団感染に関連している。
 ポストハーベストの取り扱い及び加工作業中の処理用水(process water)(※訳注)の汚染(即ち、微生物学的ハザードの集積)は、加工されるFVHsの種類及び汚染、作業期間、製品から水へ(又は水から製品へ)の微生物の移行など、いくつかの要因に影響を受ける。食品事業者(FBO)にとって、ffFVHsの安全性を保証するために、処理用水の微生物学的品質を維持することは重要である。処理用水の微生物学的品質を維持するためには、水管理計画及び水管理システムの実施に関連する適正製造規範(GMP)及び適正衛生規範(GHP)が極めて重要である。
 特定された衛生慣行には、インフラの技術的メンテナンス、スタッフのトレーニング及びポストハーベスト処理用水の冷却が挙げられる。処理用水の微生物学的品質を維持するための介入戦略(例えば、水の消毒処理の活用や水の補充)が提案されている。塩素系消毒剤やペルオキシ酢酸は、一般的な水消毒処理法として報告されている。しかし、EUにおける現在の慣行を考慮すると、産業条件下でその有効性を示すエビデンスは、塩素系消毒剤についてのみ入手可能である。水消毒処理法の利用は、妥当性確認、作業モニタリング及び検証を含む、適切な水管理戦略に従って実施されなければならない。作業モニタリングでは、水及び水消毒処理だけでなく、そのプロセスと製品に関連するパラメータについてのリアルタイムの情報が必要である。妥当性確認、作業モニタリング及び検証について、FBO に向けた、より具体的なガイダンスが必要である。
(※訳注)「目的に適った(fit-for-purpose)」水の概念の同義語として、様々なポストハーベストの取り扱い及び加工作業において利用される可能性のある、あらゆる種類の水を指す。飲用水(potable water)、清浄水(clean water)、再利用水(recycled water)又は再循環水(recirculated water)などが含まれ、これらの固有の特性は、用いる特定の状況とその意図に適合させる必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8332
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