食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06170240322
タイトル スイス連邦保健局(BAG)、スイスの薬剤耐性対策に関する取組みについて情報を提供
資料日付 2023年11月13日
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概要(記事)  スイス連邦保健局(BAG)は11月13日、スイスの薬剤耐性対策に関する取組みについて情報を提供した。概要は以下のとおり。
 抗生物質耐性は、静かなパンデミックである。国家抗生物質耐性戦略(StAR)の主な目的は、ヒトの健康と動物衛生のために抗生物質の有効性を長期的に保証することである。2016年以来、この戦略は、州及び医師、薬剤師、獣医師、農業従事者等の関係者との連携のもと、スイス連邦によって実施されている。予防と耐性対策は、本戦略の重要な行動分野である。
 抗生物質耐性は、懸念される世界的な現象である。StARは、2016年の開始以来すでに抗生物質の使用を削減し、耐性菌の増加を抑制した重要な対策を実施してきた。ヒトの医療では、耐性の発生に特に重要な「Watch」グループの抗生物質の消費量が2012年~2022年に37%減少し、動物の医療では、抗生物質の処方が2012年以降ほぼ半減し、極めて重要な抗生物質は約3分の2減少した。
 抗生物質耐性は、ヒト、動物、農業、環境に関わるため、「ワンヘルス」アプローチでは、これら全ての分野において対策を策定し、実施する。抗生物質耐性は単独では対処できないため、この多部門にわたるアプローチが重要である。そのため、連邦保健局(BAG)、連邦農業局(BLW)、連邦環境局(BAFU)、連邦食品安全獣医局(BLV)、及び他の研究、政治、経済分野の関係者が緊密に協力して作業を行っている。
 スイス連邦は、ヒトと動物における的を絞った抗生物質の使用を推進し、耐性に関するデータを注意深く監視すること、そして研究と教育を強化し、この重要な問題に対して国民の注意を促すことを約束している。感染症の予防は、抗生物質の使用と耐性病原体による感染を抑える手段である。そのため、医療関連感染症の監視、予防、対策に関する国家戦略(NOSO戦略)も、ヒトの医療における抗生物質耐性対策において果たすべき重要な役割を担っている。(中略)
 感染症の予防と管理は、動物の医療においても非常に重要である。手指の衛生等の適切な対策により、動物病院や診察室、農場で病原体の伝播を抑えることができる。このテーマを取り扱った研修は、決定的な効果がある。
 専門家や関係者に耐性菌の増加に関連するハザードについての情報を与え、抗生物質を慎重に使用することの重要性を啓発するために、世界保健機関(WHO)と国際獣疫事務局(WOAH)は毎年、世界薬剤耐性(AMR)啓発週間を開催している。今年、スイスはコミュニケーション活動において、新たな耐性の出現の抑制を目的とする対策に重点を置く。スイスでは2023年11月18日~24日に、様々な関係者が討論会、生涯教育、企業訪問等を組織、開催する。
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦保健局(BAG)
情報源(報道) スイス連邦保健局(BAG)
URL https://www.bag.admin.ch/bag/fr/home/das-bag/aktuell/medienmitteilungen.msg-id-98568.html
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