食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06170220314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中の細菌について食中毒及びその予防法をテーマとするシンポジウムの情報を公表
資料日付 2023年11月8日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月8日、食品中の細菌について食中毒及びその予防法をテーマとするシンポジウムの情報を公表した。概要は以下のとおり。
 食中毒の最も一般的な原因の1つは、サルモネラ属菌またはカンピロバクター属菌に汚染された鶏肉である。BfRが2023年11月16日と17日にベルリン・マリエンフェルデで開催する人獣共通感染症及び食品安全に関するシンポジウムでは、これらの病原体を鶏舎や消費者に至るフードチェーン上で如何に減らせるかが中心的テーマの1つとなっている。
 「報告された食中毒を原因とする疾病数だけでも年間約10万件あるが、報告されていない症例の数はさらに多くなる可能性がある」と、BfRの生物学的安全性部門の責任者であるKarsten Nockler教授は述べている。「このような感染症と効果的に闘うためには、細菌がどこから来たのか、製造工程のどの時点で食品が汚染されているのか、そしてもちろんこれをどのように防ぐことができるのかを知る必要がある。」
 ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)の資金提供を受けた共同プロジェクトで、研究者らは食肉生産時に、熱処理を利用して鶏肉に含まれる細菌数を低減できるかどうかを研究している。実験では、熱水(70℃以上)に短時間浸しただけでも、サルモネラ属菌とカンピロバクター属菌の数が1桁減少することが示されている。マイナス90℃の冷却空気を用いた処理もカンピロバクターの量を減らす。このような熱を用いた処理方法は、微生物汚染を軽減するための既存の対策を効果的に補完できると、シンポジウムで結果を発表する研究者らは結論付けた。
 その他のテーマには、水産養殖におけるビブリオ属菌の制御や野生動物における感染性病原体の存在などがある。特に興味深いのは、現在の人獣共通感染症モニタリング報告書を背景とする科学的貢献である。この報告書も本会議で発表され、食中毒との闘いにおける現在の展開を示している。
 ドイツや欧州の他の機関からの研究者による講演、たとえば、食品としての昆虫、小麦粉中の大腸菌、容器から食品を取り出す際の衛生的側面などについての講演が、このイベントで取り上げられる幅広いテーマの締めくくりとなる。
 2日間にわたるシンポジウムは、ドイツ語圏の科学機関、研究機関、監視当局、企業の関係者を対象としている。さらなる科学的教育に加えて、参加機関間のネットワークと、それによる異なる機関間の協力の促進も目的としている。このため、本会議は対面イベントとして開催される。
 本シンポジウムのプログラムは以下のURLから閲覧可能。
https://www.bfr-akademie.de/deutsch/veranstaltungen/szl2023.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2023/23/keime_im_essen___lebensmittelbedingte_infektionen_und_wie_sie_sich_verhindern_lassen-313352.html
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