食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06170190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、TKPlate 1.0:化学物質のリスク評価におけるニューアプローチ方法論を導入するための、化学物質のトキシコキネティック及びトキシコダイナミックモデリングのオープンアクセスプラットフォームを論説で公表
資料日付 2023年11月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月14日、TKPlate 1.0:化学物質のリスク評価におけるニューアプローチ方法論(new approach methodologies)を導入するための、化学物質のトキシコキネティック及びトキシコダイナミックモデリングのオープンアクセスプラットフォームを論説で公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは、いくつかの国の機関や学術パートナーと共に、ヒトの健康、動物の衛生及び生態学的リスク評価において使用される、生理学に基づく多数のキネティックモデル及びトキシコキネティック-トキシコダイナミックモデルを統合したオープンアクセス・プラットフォーム「TKPlate1.0」を開発した。これらのモデルは、ハザードとリスクの特性評価のために、トキシコキネティック(TK)プロセス(身体が化学物質に及ぼす影響)とトキシコダイナミック(TD)プロセス(化学物質が身体に及ぼす影響)に関連する定量的な測定基準の導出を可能にする。このようなin silicoのニューアプローチ方法論(NAMs)は、化学物質の毒性のメカニズムに基づいた理解、及びリスク評価における動物実験の削減の統合を支援する。NAMに基づくアプローチの中でも、生物学に基づくモデルは化学物質のリスク評価においてますます適用されるようになってきている。
 本論説では、EFSAのTKPlateプラットフォームと、ヒト、試験動物種(ラット、マウス、ウサギ、イヌ)、家畜(ウシ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ)、及び生態学的に関連性がある種を対象としたモデル群について説明する。TKPlate 1.0は、7つのモジュールからなるワークフローで構成されている。
(1)モデル、化学物質固有のデータ、ばく露パターン、及び関連する時間スケールを設定する入力モジュール
(2)血漿及び対象臓器におけるキネティックパラメータと濃度を予測するforward dosimetryモジュール
(3)血液や尿のバイオモニタリングデータ等を使用し、内部用量プロファイルからばく露量を逆算するreverse dosimetryモジュール
(4)内部用量ベースのベンチマークドーズモデリング用のトキシコダイナミックモジュール
(5)生態学的に関連性がある種の個体や個体群のライフサイクルに対する化学物質の影響を評価するためのダイナミックエネルギー収支(dynamic energy budget)モジュール
(6)複数の化学物質へのばく露による決定論的リスク特性評価のためのMIXTOXモジュール
(7)ユーザーが提供したインプット及びアウトプット、グラフ、データセットを要約した自動レポート。
最後に、TKPlateの現在と将来の開発に関する展望を結論として述べる。
(訳注)本論説に関連して、外部委託機関(Open Analytics社)による以下のテクニカルレポートが公表されている。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2023.EN-8437/full
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.2903/j.efsa.2023.e211101
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