食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06170120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ブドウの木への殺真菌剤として植物保護に使用される基本物質としての卵殻粉末の承認申請に関する全体的な結論をテクニカルレポートとして公表
資料日付 2023年11月15日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月15日、ブドウの木への殺真菌剤として植物保護に使用される基本物質としての卵殻粉末の承認申請に関する全体的な結論をテクニカルレポート(2023年10月30日承認、118ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2023.EN-8434)として公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009に準拠し、欧州委員会は基本物質としての卵殻粉末の承認申請を受理した。規則(EC) No 1107/2009は、基本物質を、植物保護製剤として広く使用されるものではないが植物保護に有効であり、承認申請における経済的利益が限定される有効成分として規定している。
 規則(EC) No 1107/2009第23条は基本物質の承認申請の検討に関する具体的な条項を定めている。
 本レポートは、植物保護の目的に使用する基本物質としての卵殻粉末の承認申請に関してEFSAが実施した的を絞った協議の結果の要約であり、主な所見を付した当該申請に関するEFSAの全体的な結論を含む、個々の意見に関するEFSAの科学的見解を提示する。
 意図される基本物質卵殻粉末は、無機肥料及び土壌改良材(欧州議会及び理事会規則(EU) 2019/1009)の用途に欧州連合(EU)市場で入手可能である(製品名: CALCICOQUILLES SAMO)。
 申請者が支持する、意図する基本物質及びその植物保護製剤の用途は、農業用噴霧式散布機によりブドウの木へ施用する殺真菌剤で、粉体コーティングも可能である。
 主成分(炭酸カルシウム/酸化カルシウム)への非食事性ばく露の観点で懸念は特定されない(個人用防護具の使用を前提とする場合)。本基本物質の使用目的、及び鉛に関する規格案に基づく不純物の鉛への非食事性ばく露は安全と結論できない。
 消費者の食事性ばく露及びリスク評価は申請者から提出されなかったが、残留物質の領域において十分に確立された基本データ、デフォルト値及び仮定を使用しEFSAにより実施された。この予測値は、高い程度の非標準的な不確実性の影響を受けるが、ブドウの木における使用に関し、卵殻粉末に含まれる主成分であるカルシウムに関する食事からの摂取は考えにくいと結論することが可能である。
 分析証明書が示す卵殻粉末中の鉛成分の観点から、また、卵及び卵製品が個別食品に含まれる場合(農業生産工程管理(GAP)に基づきその可能性は排除できない)のアレルゲン物質の表示義務の観点からも、リスク管理上の検討が必要である。
 環境ばく露及びリスク評価は利用できないが、ばく露は、土壌pHを上げるためにフランスで使用が認められている物質(EU肥料規則に定める規格を遵守している)に由来するばく露よりも低いと考える。
 非標的生物に関する定量的リスク評価は入手できないが、使用目的、承認済みの肥料用途によるばく露との比較、及び非標的生物のほとんどの分類群に関する有害影響が報告されていないことを考慮すると、非標的生物に関するリスクは低いと予想される。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8434
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