食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06160450314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、(グリーン)スムージーについて注意するべき点をQ&Aでまとめ、公表
資料日付 2023年10月30日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は10月30日、(グリーン)スムージーについて注意するべき点をQ&Aでまとめ、公表した。概要は以下のとおり。
 グリーンスムージーは基本的に果物、野菜及びハーブのみから作られるが、調理段階でいくつか留意すべきことがある。特に、通常は加熱して摂取するだけ(訳注:生食しない)か、まったく摂取されない野菜やハーブをピューレにする場合である。基本的に、通常生でも摂食される材料のみをピューレにすることが勧められる。すべての食品と同様に、スムージーにおいても適量をたしなみ、基本的に変化に富んだ栄養を取ることが大切である。これにより体には様々な栄養素が最も効果的に補給され、潜在的に有害な物質への一方的なばく露は回避される。BfRはこのテーマに関して重要なQ&Aをまとめた。
 Q1: スムージーに適した果物や野菜は?
 A1: 果物や野菜で作ったスムージーは、適度に摂取すれば、健康的でバランスの取れた食生活に貢献する。スムージーの調理には、基本的に、通常生食されるため、その摂取は安全であるとされる植物の部位を使用する必要がある。
 食物繊維が豊富な野菜やキャベツ類は、敏感な人や大量に摂取する場合、特に生食される場合に消化器系の問題を引き起こす可能性がある。この理由は特に、ヒトにとって難消化性の炭水化物は腸内細菌により分解され、ガスが発生される可能性があるからである。
 BfRは、栄養に関して基本的に変化と多様性を推奨している。この方法により、常に予期しておくべき潜在的に健康に悪影響を及ぼす成分への一方的ばく露を避けることができる。同時に変化に富んだ食事は、様々な栄養素の包括的な供給にも役立つ。
 Q2: 葉、茎、皮、種子もスムージーに使えるか?
 A2: 種子、茎、皮など、通常は食用に供されない植物の部位が、スムージーに躊躇せず使用できるかどうかについては一概には言明できない。健康に悪影響を与える成分は、使用される植物のさまざまな部位にかなり異なるレベルで存在している可能性がある。よって、スムージーを作る際には、通常生で摂取される植物(部位)を使用するようにする。例えば、セロリの茎が挙げられる。普段摂食されない植物の部位には、他の部位よりも高いレベルの残留農薬や環境由来の汚染物質が含まれている可能性があることに注意が必要である。残留農薬や一部の汚染物質には最大基準値が適用されるが、これは多くの場合、通常摂食される植物部位のみに設定され、監視されている。
 Q3. アンズの種子とビターアーモンドをスムージーに使用する際の留意点は?
 A3. ビターアンズの種子とビターアーモンドには、いわゆるシアノ配糖体(アミグダリン等)が含まれており、有毒なシアン化水素を放出する可能性がある。これを大量摂取すると体内で急性中毒を引き起こす。一方、少量であれば、人体で非常に効果的に解毒され、無害化される。BfRは、このためアンズの種子は一日2粒、ビターアーモンドは一粒以上摂取しないこと、さらに望ましいのは一切摂取しないことであると勧告している。子どもはこれらの種を全く摂取してはならない。
 Q4. 野生のハーブをスムージーに安全に使用できるか?
 A4. 自分で採取した野生ハーブをスムージーに使用する場合はいくつかの点に注意が必要である。特に、その植物について正確な情報を得る必要がある。野生ハーブの中には有害な物質を含んでいる場合があり、それらを摂取しないか、ごく少量しか摂取してはならない。例えば、ルリジサ(Borretsch)、フキタンポポ(Huflattich)、コンフリー(Beinwell)である。もう一つ危険は、混同するリスクである。ベアガーリック(Barlauch)をスズラン(Maiglockchen)やイヌサフラン(Herbstzeitlose)の葉と混同したり、シャク(Wiesenkerbel)やセイヨウノコギリソウ(Wiesen-Schafgarbe)をドクニンジン(Geflecktem Schierling)と混同すると重篤あるいは致命的な中毒を起こす。
 Q5. グリーンスムージーに含まれる生のホウレン草は健康上安全か?
 A5. ホウレン草には生育条件によりさまざまな量の硝酸塩とシュウ酸が含まれている。
後者はカルシウムなど、一部のミネラル成分と難溶性の化合物を生成する。そのため、シュウ酸を恒常的に多量に摂取すると。これらのミネラルの欠乏につながり、感受性の高い人では、腎臓、尿管、膀胱結石のリスクが高まる。
 硝酸塩自体は無害であるが、亜硝酸塩に変換される可能性もある。亜硝酸塩は、赤血球による酸素の運搬を阻害し、組織内で酸素の欠乏が引き起こされる可能性がある。シュウ酸や硝酸塩を多く含む生のホウレン草を毎日大量に摂取することで、これらの物質を健康に悪影響を与える量を摂取する可能性がある。硝酸塩に関しては、欧州連合(EU)内でホウレン草や生サラダに利用される野菜のようなさまざまな葉野菜において統一された最大基準値が適用されている。しかし、これらの食品は一般的に高い硝酸塩摂取量の一因となっている。一般に、BfRは変化に富んだ多様性のある食事を勧めている。こうすることで、潜在的に有害な物質への一方的なばく露を避けることができる。
 Q6. スムージーは低カロリーの食事に適しているか? (回答省略)
 Q7. スムージ―は常に新鮮な状態で準備する必要があるのはなぜか? (回答省略)
 Q8. スムージーに使用する果物や野菜は事前に洗う必要があるか? (回答省略)
 Q9. スムージーで満腹になるか? (回答省略)
 本Q&Aは以下よりPDFとして入手可能。
https://www.bfr.bund.de/cm/343/gruene-smoothies-worauf-zu-achten-ist.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/de/_gruene__smoothies__worauf_zu_achten_ist-313221.html
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