食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06160340470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)、鶏肉及び鶏肉製品に関連するSalmonella Enteritidis ST11感染症に関する合同迅速集団感染評価書を公表
資料日付 2023年10月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州食品安全機関(EFSA)は10月26日、鶏肉及び鶏肉製品に関連する3つのクラスターのSalmonella Enteritidis ST11による感染症に関する合同迅速集団感染評価書を公表した。概要は以下のとおり。
 2023年1月1日から10月24日までの期間中、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の14か国、英国及び米国において、3つの異なる微生物学的クラスターに属するSalmonella Enteritidis ST11による検査確定症例335例が報告されている。罹患者はすべての年齢グループに及んでいる。聞き取り調査を受けた症例のほとんどは、チキンケバブを含む鶏肉の喫食を報告した。3か国の9症例が入院し、オーストリアの1症例が死亡しており、このことは当該集団感染の感染者が重症及び致死的となる可能性を浮き彫りにしている。
 食品ばく露情報と2023年の各国での調査を受けて、オーストリア、デンマーク及びイタリアの食品安全当局により、10種類の食品(6種類がS. Enteritidis ST11のクラスター1及び/又はクラスター2により汚染)、ポーランドの最終生産者7社及びオーストリアの最終生産者1社が調査された。トレーサビリティ情報により、サルモネラ属菌に汚染されていた3種類のケバブ製品では、複数のポーランドの食品事業者が共通して関わっていたことが判明した。疑いのあるケバブ製品の取引関係から、オーストリア、デンマーク及びイタリアの事例における一つ以上の共通する汚染源/汚染地点が示唆された。
 ゲノム情報の収集後、クラスター解析により、欧州の複数国のフードチェーンにおいて当該集団感染株の存在が明らかとなった。2022~2023年に検体採取され、共通の疫学データを有する陽性の食品のほとんどはポーランド産であった。
 収集された情報から、汚染されたチキンケバブ及び鶏肉が、これら3つのクラスターで報告されたヒト症例の感染原因であると考えられる。確定的な微生物学的エビデンス及び包括的なトレーサビリティ情報がないため、特定された最終生産者、その食肉供給業者、及びその他の食品事業者が感染源として関与したかどうかは、確定も否定もできない。
 汚染の根本原因及び感染源を特定するためには、さらなる調査が必要であり、的を絞った効果的な管理及び是正措置を迅速に講じるために不可欠である。感染源は特定されていないため、この長期にわたる複数国での集団感染において、新たな症例が発生する可能性は高い。
 当該評価書(34ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/s-enteritidis-chicken-rapid-outbreak-assessment-october-2023.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/three-clusters-salmonella-enteritidis-st11-infections-linked-chicken-meat-and
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