食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06160090314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、食品としての藻類を介したニッケルの摂取は僅かであるとの見解を公表
資料日付 2023年10月23日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は10月19日、食品としての藻類を介したニッケルの摂取は僅かであるとの見解を公表した。概要は以下のとおり。
 ニッケルは地殻の成分として環境中に存在する金属である。このように自然に存在するほか、ニッケルは産業用途を経由して飲料水に移行する可能性もある。食物連鎖において、ニッケルは環境汚染物質、すなわち、土壌や水を経由して野菜や動物性食品に入り込む可能性がある汚染物質と見なされている。欧州食品安全機関(EFSA)は、ニッケルの耐容一日摂取量(TDI)を13 μg/kg体重/日と導き出した。これは、認識可能な健康リスクなしに毎日食べ物で吸収できる化学物質の量である。BfRは現在、寿司などに使用される海藻を介したニッケル摂取に関する算定結果を公表している。
 その結果、一般人口集団において食品を介したニッケル摂取(ばく露)への藻類の影響は非常に僅か(1%未満)であることが示された。これは特に、藻類の摂取がごく僅かな人口集団によるものであり、その摂取もごく稀であることで説明できる。このためBfRは、藻類を定期的に摂取する少数の集団において、藻類がニッケルばく露に占める割合を個別に算定した。
 この人口集団においても、海藻類はニッケルの総摂取量にそれほど寄与していない(1~2%)。TDIと比較すると、成人集団のニッケルばく露は全体的に少なく、TDIを大幅に下回っている。成人と青少年のばく露で、最も大きな割合を占めるのは、「穀物及び穀物由来の製品」(24%)と「コーヒー、ココア、紅茶」(20%)の食品グループである。
 体重あたりでは、子供は高齢者よりも食事を介したニッケル摂取は多いが、通常、摂取量はTDIを下回っている。特にニッケル含有食品が豊富な食事をする0.5~5歳の子供の少グループ(<5%)では、TDIを超えている。しかし、この年齢層に関して、基礎研究では藻類の摂取が報告されていないため、ニッケル摂取量は他の食品から得られた。子供の場合、最大のばく露源は、「穀物及び穀物由来の製品」(28%)、「糖質、菓子類、水ベースの甘いデザート」(12%)、「牛乳及び乳製品」(10%)である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/keine-wesentliche-nickel-aufnahme-ueber-algen-als-lebensmittel.pdf
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