食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06150040314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中のヘキサヒドロカンナビノール(HHC)の精神作用についての見解を公表
資料日付 2023年10月5日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は10月5日、食品中のヘキサヒドロカンナビノール(HHC)の精神作用についての見解を公表した。概要は以下のとおり。
 HHCは、カンナビノイドの物質群に属する。その化学構造は、植物Cannabis sativa L.の最も重要な精神活性カンナビノイドであるΔ9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)の化学構造に類似している。ただし、Δ9-THCとは異なり、植物内に少量しか存在せず、主に人工的に生産(合成)される。
 HHCは2021年末に米国の医薬品市場に登場した。欧州では2022年5月に初めて流通が報告された。2022年12月までに、HHC製品はEU加盟国の70%で入手できるようになり、HHCは電子タバコのリキッドやHHCオイルの形などで使用される。しかし、ワインガム(訳注:グミのようなお菓子、ワインは含まれていない)のような製品や栄養補助食品など、消費者が食品として認識できる製品にも含まれていることがある。HHCは現在、ドイツ麻薬法(Betaubungsmittelgesetz)、新精神活性物質法(Neue-psychoaktive-Stoffe-Gesetz(NpSG))、または関連する国際麻薬管理条約の対象ではないため、大麻(cannabis)またはΔ9-THCの「法的代替品」として提供されている。しかし、欧州連合(EU)では現在、HHCは欧州薬物・薬物依存監視センター(European Monitoring Centre for Drugs and Drug Addiction(EMCDDA))によって新たな精神活性物質として監視されている。
 HHCに関する科学的データは、毒性と人に対するその他の影響の両方に関して、まだ不十分である。しかし、HHCを摂取した人々からの報告によるエビデンスだけでなく、動物実験および細胞の培養研究からのエビデンスもある。それらエビデンスは、HHC、特にβ-HHCの形態では、おそらく多少高い用量が必要ではあるものの、Δ9-THCと同様の効果を引き起こす可能性があることを示唆している。現在の知見によれば、食品として認識される製品に含まれるHHCの含有量(ワインガムで確認された一個あたり25 mgのHHCを含有する事例等)は、それを摂取する人々に酩酊状態を誘発するには十分である可能性がある。過剰摂取による健康への影響は、たとえ子供が誤って摂取したとしても、まだ確実に評価することはできない。しかし、食品と区別がつかない危険性があるため、重篤な中毒の発生には注意が必要である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/hexahydrocannabinol-hhc-in-lebensmitteln-hinweise-auf-psychoaktive-wirkungen.pdf
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