食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06140400294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/7/15~8/30)を公表(豚インフルエンザウイルス)
資料日付 2023年9月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は9月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2023/7/15~8/30)を公表した(6ページ)。豚インフルエンザウイルスに関する概要は以下のとおり。
・感染状況
 2023年7月14日の前回のリスク評価以降、変異型インフルエンザウイルス感染によるヒト症例2例が米国から報告された。
 インフルエンザA(H1N2)変異型ウイルス(A(H1N2)v)
 2023年8月4日、米国はWHOに対し、ミシガン州で確認されたインフルエンザA(H1N2)変異型ウイルスのヒト感染例1例を通知した。患者は18歳未満であり、2023年7月29日に呼吸器症状を発症した。同日、当該患者は救急外来を受診し、7月30日に上気道検体が採取された。検体は同日、A型インフルエンザウイルス陽性と判定された。
 7月31日、検体はミシガン州保健福祉局(MDHHS)で検査され、RT-PCR法による結果はA型インフルエンザウイルス陽性であったが、(H1)pdm09又は(H3)亜型といった現在のヒトインフルエンザウイルスの診断検査では反応性を示さなかった。当該検体は、更なる検査のため米国疾病管理予防センター(CDC)に送られ、8月2日にRT-PCR法による分析によりインフルエンザA(H1N2)変異型(v)ウイルスであることが示された。塩基配列解析の結果、当該ウイルスはクレード1B.2.1に属し、米国の農業フェアの豚で検出されたインフルエンザA(H1N2)ウイルスと近縁であることが確認された。ウイルスは単離され、抗原検査では、最近開発されたクレード1B.2.1のワクチン候補ウイルスに対するフェレット抗血清との交差反応性が示された。
 患者は入院していない。地方公衆衛生当局の調査により、患者は発症前の10日間に農業フェアで豚へのばく露があったことが確認された。追加の調査では、患者の濃厚接触者や家庭内での接触者に呼吸器疾患は確認されなかった。当該農業フェアに関連する追加の症例は確認されなかった。当該事例に関連したインフルエンザA(H1N2)vウイルスのヒトからヒトへの伝播は確認されていない。2023年8月10日時点で、A(H1N2)vウイルス感染による更なるヒト症例は確認されていない。
 インフルエンザA(H3)変異型ウイルス(A(H3)v)
 2023年8月1日、米国はWHOに対し、ミシガン州で確認されたインフルエンザA(H3)vウイルスのヒト感染例1例を通知した。患者は18歳未満であり、2023年7月17日に軽度の呼吸器症状を呈し、7月19日に医療機関を受診し、上気道検体が採取された。最初の検体はA型インフルエンザ陽性であり、患者は抗ウイルス剤による治療を受け、入院はせず回復している。当該患者は、発症前の10日間に、農業フェアで豚にばく露されており、そのフェアの豚からA型インフルエンザウイルスが検出された。
 7月21日に追加で採取された検体は、ミシガン州保健福祉局(MDHHS)でインフルエンザA(H3)v推定陽性(presumptive positive)と判定されたが、ウイルスRNA量が少なくCt値は高かった。当該検体は、さらなる特性評価のために米国CDCに提出された。7月27日のCDCでの検査結果では結論は出なかった。しかし、入手可能な情報を考慮し、当該事例は変異型A型インフルエンザウイルスによるヒト感染症例として報告された。
 患者の接触者で呼吸器症状を呈した者は検出されず、当該事例に関連するA(H3)vウイルスによる更なるヒト感染例は見つからなかった。
・リスク評価
(1)豚インフルエンザウイルス感染の更なる散発的なヒト症例が発生するリスクは?
 豚インフルエンザウイルスは世界中の多くの地域の豚集団の間で循環している。地理的な位置により、これらのウイルスの遺伝的特性は異なる。ほとんどのヒト症例は感染した動物あるいは汚染された環境との接触を通じて豚インフルエンザウイルスにばく露されている。ヒトの感染はほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。これらのウイルスは豚集団で検出され続けているため、更なるヒト症例の発生が予想されるが、引き続き稀であり、更なる散発的な症例が検出されたとしても公衆衛生への影響はごく小さい。全体的なリスクは低い(low)。
(2)豚インフルエンザウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性は?
 上述の事例においてヒトからヒトへの伝播は報告されていない。現在のエビデンスでは、これらのウイルスはヒトの間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されている。従って、現在のところヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--30-august-2023

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