食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06140350475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、2,500を超える食品媒介病原体の膨大な参照株の共有コレクションを欧州レベルで利用可能にするCareプロジェクトについて情報を提供
資料日付 2023年9月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は9月27日、2,500を超える食品媒介病原体の膨大な参照株の共有コレクションを欧州レベルで利用可能にするCareプロジェクトについて情報を提供した。概要は以下のとおり。
 Care(Cross-sectoral framework for quality Assurance Resources for countries in the European Union(欧州連合(EU)加盟国のための品質保証リソースの分野横断的枠組み))プロジェクトは、動物からヒトに伝播する可能性のある微生物の多様なコレクションが、欧州レベルでは依然として、微生物が分離された部門やその種類によって区分化されているという状況に端を発している。これは中でもサルモネラ属菌やブドウ球菌等の食品を媒介する微生物に関わる。実際、参照株のコレクションは、動物及びヒトに対して病原性を示す微生物の同定と特性評価を担当する検査室が所属する国や欧州の様々なネットワーク内で利用可能である。これらのコレクションは、分析・診断法を調和させ改善するのに使用され、また、ネットワークの検査室の分析能力を検証するために使用されている。しかし、現在までEU域内には、この多様なコレクションを統合し、それぞれのネットワークを超えて活用する仕組みはなかった。
・より多くの株へのアクセスを提供
 ワンヘルス欧州共同プログラム(One Health EJP)から資金提供を受けたCareプロジェクトは、デンマーク工科大学が統括し、ANSESを含む15のパートナーを招集した。2020年に2年半の期間で開始した本プロジェクトの目的は、欧州レベルで微生物のコレクションを共有し、その管理を向上させることであった。
 「これは全ての微生物を一か所に集めることを意味しているのではない。微生物は元の場所で保管されたままだが、共通のルールに従ってそれらの出典を明示することにより、科学コミュニティ内でのより幅広い利用を促進することになる」と本プロジェクトに参加した、ANSES食品安全研究所(Maisons-Alfort)のサルモネラ属菌・リステリア菌ユニットの研究者であるSophie Roussel氏は説明する。したがって、コレクションを共有することによって、検査室はより多様な参照株を利用できるようになり、その分析能力が向上する。
・欧州レベルで利用可能な微生物のカタログ
 現在、オンラインカタログは作成中である。科学コミュニティが利用できるようになる各株について、本カタログでは、生理学的データやゲノムデータだけでなく、疫学的データ(採取地や採取年、或いはその出所等)をまとめる予定である。したがって最終的には、2,500を超える食品媒介病原体の膨大な参照株の共有コレクションを、研究者と検査室が利用できるようになる。
 Careプロジェクトに関する詳細は以下のURLから閲覧可能。
https://onehealthejp.eu/projects/integrative/jip-care
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/mutualiser-collections-microorganismes-niveau-europeen
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